”ばあちゃんな…ワイ…まだ弱かったわ”
これは、千堂が日本タイトルマッチで一歩に敗れ、自宅へ帰った際におばあちゃんへ伝えた名言です。
千堂がボクサーを志したきっかけは、なにわ拳闘会(ボクシングジム)の柳岡トレーナーとの出会いですが、もともと千堂は一歩と同じく「強さとはなにか?」に対する答えをずっと探していました。
千堂は幼少期に父親を亡くしているのですが、その原因は消防士だった父が千堂と同年代の子どもを火事の現場から助けた際に逃げ遅れたためです。
千堂はそんな父を誇りに思い、自分も父のように弱い人を助けられる強さを追い求めていました。
そしてボクシングと出会い、全日本新人王決勝で敗れた一歩へ再挑戦するも二度目の敗北…千堂は一歩に実力が及ばなかった現実をしっかりと受け止めたからこそ、おばあちゃんへ「自分はまだ弱い」と素直な気持ちを吐露したというわけですね。
このように、ストレートに自分の気持ちを表現できるのが千堂という男の魅力だと思います。
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