”おのれとは二度とリングで会うことないやろ”
”そやから今言うとく…こんなもんや!”
これは、日本フェザー級王者だった頃の千堂が一歩と対戦する前に茂田をKOした際に言い放った名言です。
当時の千堂は、一歩と同等のパンチ力があるにも関わらずなぜ打ち合いで勝てないのか?この差は下半身の鍛え方にあると分析し、パワーアンクルを使った徹底的なトレーニングに励んでいました。
しかし、茂田戦の序盤はダッシュ力をうまく活用することができず、一方的に打たれ続けた千堂がクリンチした際に「こんなモンですか?」と屈辱的な言葉を浴びせられてしまいます。
絶体絶命のピンチに追い込まれる千堂ですが、今までの努力がついに茂田戦で開花し、一歩ばりのダッシュ力で一気に茂田の懐へと入り込むと、強烈なボディブローでダウンを奪います。
立ってきた茂田は練習してきたカウンターを狙いにいきますが、明らかにスピードの違う千堂のパンチにタイミングが合わず、一方的に打たれ続けた末に3ラウンドでTKO負けとなりました。
そして茂田は、千堂のラッシュを喰らい続けた代償として、パンチを見ただけで恐怖で体が硬直する「パンチ・アイ」の症状が出てしまい、恐らくはこの試合を最後に現役引退へと追い込まれています。
その後の一歩との二度目の対決で敗れはしましたが、令和7年現在の千堂は世界フェザー級ランキング1位まで上り詰め、伝説の王者リカルド・マルチネスへ挑戦しています。
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