では今週も、はじめの一歩考察chやっていきたいと思います。
今回なんですけども、幕の内一歩の現役時代と引退後の現在、どちらが強いのか?改めて徹底比較してみました。
引退後、パンチ力が大幅にアップ!
まず、引退後の大きな変化として、一歩のパンチ力は大幅にパワーアップしています。
その変化が描写されたのが、単行本123巻です。
鴨川会長が病気療養から復帰して、ミット打ちの感触を確かめるところに、たまたまジムを訪れた一歩とミット打ちを始めることになります。
始めは、二人ともかつての一糸乱れぬ息の合ったリズムでいい音を響かせていくんですが、徐々に一歩のパンチがジャストミートせず、リズムが乱れていきます。
高速で動く一歩の動きを見失い、繰り出すパンチの衝撃によって次のミットが遅れているコトに気づいた鴨川会長は、「こやつ、強くなっておる!」と現役時代以上に攻撃力がアップしていることを確信しました。
また、単行本135巻では、土手で始めた競争の決着をつけようと鷹村とミット打ちを始めるシーンも描写されています。
実際に一歩のパンチを受けた鷹村も、その破壊力を実感するようなシーンがあるので、一歩は現役引退後にパンチ力アップに成功したと断言していいでしょう。
その原因として考えられるのは二つあります。
まず一つは、ボクシングから離れたことで蓄積されていたダメージが抜けたことです。
これによって一歩は、スピードもアップしています。
そしてもう一つが、青木村や板垣の減量メニューを考案し、体の作り方を勉強したことです。
一歩は、減量に苦しむ木村の勝つ糸口を見つけるため、たくさん本を読み、身体の削り方だけでなく筋肉の乗せ方も学んだと言っています。
この時に一歩は、「体重を維持しながら」
「或いは絞りながらでも」
「パワーアップする方法はまだまだあるんですね」
と会長に語っていますし、自分の体で実験をしていることもここで判明しています。
以上のことから、一歩は現役時代以上の破壊力を手に入れたことは間違いないでしょう。
一歩はプロデビュー当時から相手のガードを壊してダメージを与えるほどの破壊力を身に付けていました。
その後、ヴォルグ戦前にガゼルパンチを身に付けるために下半身を強化したり、猫田から教わったマキ割トレーニングによって広背筋を強化したりと、試合を重ねるごとにその破壊力にますます磨きをかけていきました。
伊達戦に敗北後はデンプシーロールを身に付け、必殺のKOパターンをひっさげた一歩はさらにKOの山を築き上げていきます。
日本フェザータイトル最後の防衛戦では、鴨川会長の指導をバカにした小島に対する怒りを拳に乗せたフルスウィングによる「1回転KO勝利」を収めています。
このように、現役時代から恐ろしいほどの破壊力を秘めていた一歩の拳がさらに磨かれているわけですから、今どれほどのパワーが宿っているのか?現役復帰後の試合が楽しみです。
なお、小島戦を含め「はじめの一歩」作中の派手な一撃KOシーンについては、こちらの動画で考察しています。
概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひこちらもご視聴ください。
【はじめの一歩】最強の一撃!KOシーンランキング10選
今の一歩は【人外】となれるのか?
「人外」
このキーワードが最初に作中で出たのが、単行本109巻で鷹村が一歩へかけた言葉でした。
「この線から先は世界だ」
「踏み越えるな」
「超えれば死ぬ」
「そこから先は…」
「人外の者だけが棲む場所だ」
「人のまま入ってくるな」
しかし一歩は鷹村の忠告を聞かず、自身の体が以前と違うことを自覚しながらも再起を決断しました。
そして鷹村の予言通り、一歩は再起戦に挑むもKO負けとなり、引退を決断しています。
後に一歩は、スランプに悩む板垣に対し、「引退したのは、人外のラインを越えられない自分に限界を感じたから」と話しています(単行本124巻)。
ただ一歩は、ボクシングをケンカに使い会長から授かったミットを弾き飛ばした泰平に対して、我を忘れて平手打ちをするシーンがあります。
これまで、リング外では怒りの感情むき出しで手を出したことのない一歩ですが、これから現役復帰できるかどうかは、この「人外」というのが大きなポイントになりそうです。
もし、現役復帰後にリングの上でも「人外」バージョンで戦えるようになれば、恐らくは現役時代以上の実力を発揮できるようになるでしょう。
なお、一歩の現役復帰に関する考察動画はこちらにアップしておりますので、まだ観ていない方はぜひご視聴ください。
概要欄にリンクを貼っておきます。
一歩が現役復帰するストーリーガチでわかっちゃいました【はじめの一歩ネタバレ考察】
現役時代に封印された一歩の「左」
一歩は、現役引退後に宮田や間柴の試合を観戦してから、
「常に後手でもぐり込むことばかりを考えるようになっていた」
「もぐり込めばデンプシーがあると思い上がっていた」
「だから入り端に合わされることが多くなった」
と分析していますが、宮田らの左の使い方を自分のファイトスタイルにどう落とし込んでいいか迷っている状態でした。
しかし、その後に行われた鷹村の防衛戦を観た一歩は、家に帰り分析を始めます(126巻)。
すると、一歩はフェザーでは小柄なため、相手はパンチを出す際に上体が浮いていることに気づきます。
浮いた姿勢で打ってくるパンチは強くない、つまり左の差し合いで負けたとしてもダメージが浅く済むことに気づいた一歩は、
「今ならもっとうまくやれるかもしれない」
と明らかに左から組み立てる新たなファイトスタイルを確立させようとする伏線が張られています。
現役時代、伊達戦後にデンプシーを身に付けてから相手のパンチをかいくぐるワンパターンで戦い続けてきた一歩ですが、徐々に対戦相手に研究され、小島戦では飛び込む瞬間を狙われて危うくKO負け寸前まで追い込まれました。
左の使い方を研究し始めた今の一歩はさらにバリエーションが増えていき、攻撃パターンも多彩になるでしょう。
引退後は「カウンター」を習得!
一歩はプロデビューしてから引退するまでずっと不器用なボクサーで、自分よりもボクシングスキルの高い相手に対抗するためにいつもやっていたのが相打ち狙いです。
一歩の戦績を振り返ると、「オズマ」「ジミー・シスファー」「ウォーリー」といった相手に相打ち狙いによって活路を見出してはいますが、その強引な戦い方によって深いダメージを抱え、引退に追い込まれたのも事実です。
しかし、一歩は泰平や欽太郎とのミット打ちを経験することで、相手の出すパンチを掴むようにミットをぶつけられるようになり、カウンター技術を習得します。
一歩は、試合前で減量のピークを迎えていたとはいえ、世界Jライト級王者のヴォルグとスパーをした際はかつてダウンさせられたホワイトファングを完璧につかみ取りすることに成功しています。
強靭なリストでパーリングを繰り返す一歩に対し、徐々に本気を出し始めたヴォルグが優勢になってきますが、今度はヴォルグの左に対し受け返しのカウンターを放つ高等技術を見せています。
ちなみにこのカウンターは世界Sミドル級タイトルマッチで鷹村がキース相手に実践したカウンターと似ていることから、一歩はこの試合以降イメージトレーニングをしていたのでしょう。
かつては、かいくぐってインファイトを仕掛けることと、相打ち狙いでしか活路を見いだせなかった幕の内一歩が、今では高度な防御とカウンターを放てるボクサーへと成長しているのは間違いありません。
引退後、サウスポースタイルを習得!
直近では、ロザリオがサウスポーであること以外、現役時代の自分のファイトスタイルと酷似していることを知った一歩は、急造サウスポースタイルを仕上げて、間柴の練習相手に名乗り出ます。
間柴が前に出した軸足よりも外側へ踏み込むと、左の二連撃を放り込み、現役時代にはなかった緩急をつけたフットワークを披露したシーンが大きな話題を呼びました。
一歩の動きに対し、間柴はやや正対に構えスタンスを広くとることで、一歩が懐へ飛び込みづらくなる世界戦仕様を披露します。
最後には私怨を晴らすための兄弟げんかとなった間柴とのスパーリングですが、ヴォルグと同じく世界戦を控えた現役ボクサーと互角以上の戦いを見せた一歩は現役復帰してもすぐに活躍できそうです。
なお、一歩と間柴のスパーリングに関しては、こちらの動画に考察をまとめています。
まだ観ていない方は概要欄にリンクを貼っておきますのでぜひ、ご視聴ください。
【はじめの一歩】一歩VS間柴スパーリング考察 1434話~1440話【総集編・ハイライト】
今回、比較してみると、一歩はパンチ力、スピードがアップし、知識量が増えたことでトレーニング法を自分で考案したり減量メニューを組み立てるといった新たな能力を開花させています。
現役時代に忘れていた「左」の使い方やカウンター、そして待望の新型デンプシーロールをひっさげた一歩が現役復帰した時の強さは恐らく、現役の世界王者をも凌駕するのかもしれません。
ということで、今回はここで終わります。
今後も、「はじめの一歩」作中で伏線となるシーンがあれば随時、動画にアップしていきますので、まだチャンネル登録されていない方はぜひ、登録や「いいね」をお願いいたします。
ここまでご視聴頂き、ありがとうございました。
コメント