では今回も、はじめの一歩考察ch
やっていきたいと思います。
今回は、一歩の恩師であり、
親子以上の固い絆で結ばれた
鴨川源二について、深堀していこうと思います。
鴨川と言えば、心に残る感動の名言の数々や、
猫田やユキさんとの過去、
アンダーソン軍曹のボディへ鍛え上げた鉄拳を
めりこませ、見事やっつけたシーンが印象的ですよね。
また、最近では咳、顔色の悪さから鴨川の
病気説もウワサされており、
今後の「はじめの一歩」はどうなってしまうのか?
気になるファンの方へ向けた考察もしていこうと
思います。
なお、概要欄にタイムテーブル(もくじ)を
掲載しておりますので、
見たい部分からご視聴ください。
それでは、行きましょう!
- 鴨川源二のプロフィール
- 鴨川の名言・名シーン、心温まるエピソードランキング15選
- 15位.鴨川の指導者としての信念(単行本98巻)
- 14位.初めて一歩を労う言葉をかける(単行本30巻)
- 13位.一歩の再起戦前に過労で倒れる(単行本24巻)
- 12位.混乱する一歩を軌道修正した鴨川の言葉(単行本54巻)
- 11位.板垣のさらなる成長を願う鴨川(単行本62巻)
- 10位.暴力事件を起こした弟子に対する器のデカさ(単行本124巻)
- 9位.パンチドランカー疑惑の一歩を想う鴨川は…(単行本116巻)
- 8位.気合精神注入張り手(単行本35巻)
- 7位.「選手の負けにするな!」(単行本100巻)
- 6位.一歩を平手打ちした裏に隠された愛情(単行本47巻)
- 5位.宮田親子へ絶縁宣言!しかしその後…(単行本76巻)
- 4位.怒りの鉄拳を振るった一歩へかけた言葉(単行本97巻)
- 3位.八百長騒動に本気でキレる鴨川(単行本80巻)
- 2位.鷹村を愚弄するホークへ怒りの鉄拳(単行本42巻)
- 1位.ホーク戦前に鴨川が伝えたアツい想い(単行本42巻)
- 若き頃の鴨川・猫田がアンダーソン軍曹に挑む名試合を解説!(単行本45~46巻)
- 鴨川発案トレーニング法まとめ
- 【鴨川病気説】これまでの伏線をまとめてみた
鴨川源二のプロフィール
鴨川は山羊座のA型、生年月日は1917年1月15日、
年齢は単行本117巻で「齢80」と本人が
語っていることから、
恐らく80代半ば(2023年8月現在)頃と
推測しています。
鴨川には兄弟または妻や子どもがいるのか?
戦後の日本でどう生きてきたのか?
謎に包まれた部分が多いです。
性格は短気で頭に血が上りやすく、
いつも持ち歩く杖で鷹村や一歩を叩いて
叱るシーンが多いです。
こうした暴力やパワハラは今どきは大問題と
なってしまいますが、
同時にボクサーに対する熱い情熱があり
リスペクトもしています。
愛情も深く、自身の運営するジムに所属する
鷹村らを「孝行息子」と呼んでいるほどです(単行本61巻)。
また、一歩は人生の中で母親以外でこれほど愛情を
注いでくれた人は他にいないとコメントしています。
一歩の全日本新人王優勝を祝う席で、
当時70代だった鴨川は鷹村のパンチに
クロスカウンターを合わせたり、
猫田とケンカをして仲裁に入った一歩を
やっつけてしまったりと、
老人とは思えないパワーを持ち合わせています。
鴨川源二のモデルは
阿部幸四郎会長と言われています。
阿部会長はアベボクシングジムの
創設者であり、初代会長でした。
このジムから、宮田一郎のモデルとなった
高橋ナオト氏が輩出されています。
なお、宮田に関する考察動画はこちらにてアップ
しております。
概要欄にリンクを貼っておきますので、
ぜひこちらもご視聴ください。
鴨川の現役時代の階級はバンダム級に在籍しており、
一歩とは違い足を使いカウンターも狙う
アウトボクサーよりのタイプだったようです。
猫田いわく鴨川は世界を狙えるほどの実力
だったそうですが、
選手としての全盛期に戦争があったため、
戦後は30歳近くになり、
ボクサーとして大成することは
ありませんでした。
鴨川の初登場は第二話のオープニングでレナードVSハーンズの
試合観戦しているシーンです。
当時は鷹村もプロデビューして何戦かしただけで、
世界タイトルを獲ったボクサーは鴨川ジムに
在籍していませんでした。
そんなときに鷹村が土手で拾ってきた一歩と
鴨川が出会います。
鴨川の初登場時は痩せこけた老人という
イメージでしたが、
徐々にふっくらとした顔つきに変わっていきます。
連載開始時点で、鴨川ジムは過去に日本王者2人、
東洋太平洋王者1人を輩出しており、
世界王者は未だ挑戦すら経験がない
状態でした。
ちなみに、東洋太平洋を獲ったボクサーは後に
宮田一郎のトレーナーとなる父親です。
鴨川と宮田の父親は師弟関係であり、
この関係は指導者の立場となった今も続いています。
科学的根拠に基づいた指導方針と精神論を重視するため、
一部のファンからは「うざい」「嫌い」といった意見も
ありますが、
鴨川は鷹村VSバイソン戦ではフリッカーで対抗する
策を立てたり、
キース戦では「もらって滑らせ」とカウンターを
指示したり、
世界戦という大舞台でもたった一言で戦況を変える
アドバイスができる策士でもあります。
鴨川はカットマンとしても一流の腕を持っており、
一歩のプロデビュー戦で左まぶたから流血した際や、
鷹村VSイーグル戦(単行本60巻)でも
見事に血を止めるシーンが描写されています。
鴨川の名言・名シーン、心温まるエピソードランキング15選
ここからは、鴨川の名言や名シーン、
心温まるエピソードをランキング形式で
ご紹介します。
15位.鴨川の指導者としての信念(単行本98巻)
板垣や青木村のA級トーナメントに向けて
練習する鴨川ジムで、
篠田トレーナーが「世界王者と日本王者を
見ている会長と比べれば自分はまだまだ…」
と言ったことに対し、鴨川は
「タイトルマッチも4回戦も選手が賭けている
人生の重みは同じ。緊張感のない試合はあり得ない」
「我々はある意味人生を預かる立場にある」と続け、
鴨川の指導者としての信念や覚悟が垣間見えた
印象深いシーンでした。
14位.初めて一歩を労う言葉をかける(単行本30巻)
一歩は千堂との二度目の対決に勝利し、
日本フェザー級王者に輝きます。
控室で帰宅しようとする一歩を見つめる鴨川は、
「もう小僧とは呼べない」などと心の中で
思いますが、
一歩の顔を見て「お前はまだまだ小僧だ!」と
叱りつけてしまいます。
しかし、帰り際に一歩を何度か呼び止め、
ジムに入門してからこれまで一度も褒めたり
労うことをしなかった鴨川が
「よく、がんばったな」と声を掛けたのです。
少し照れ臭そうにうつむいた一歩は、
もう一度お礼を言うと去っていくところが
心温まる名シーンでした。
13位.一歩の再起戦前に過労で倒れる(単行本24巻)
鴨川は、日本タイトルマッチで伊達に敗れて以降、
一歩以上にナーバスになっており、練習中に
過労で倒れてしまいます。
かつて自身もボクサーだった鴨川は、
一歩が再起へのプレッシャーを重く
感じていることに気づいており、
自分がサポートしきれない実情に落ち込みます。
一方で、防御面の強化トレーニング中心となった
ことに不安を感じていた一歩は、
鴨川がどれほど自分を心配してたかを理解し、
ここから攻防一帯のファイトスタイルを突き詰めた
独自の練習により生まれたのがデンプシーロールです。
一歩の再起戦ではデンプシーロールを炸裂させ、
2ラウンドKO勝利を収めています。
12位.混乱する一歩を軌道修正した鴨川の言葉(単行本54巻)
沢村戦では初回から反則でペースを乱され、
続いてバレットや閃光をもらい、
理詰めのボクシングにより精神的に追い詰められた一歩。
セコンドに戻った一歩に対し、頭突きを当てた鴨川は
「パニックになるな。拳は熱く、頭は冷ややかに」
と一声かけただけで、一歩をリラックスさせます。
そばで観ていた八木も「さすが選手のコントロールが
上手い」と感心した様子でした。
11位.板垣のさらなる成長を願う鴨川(単行本62巻)
板垣はデビュー戦で負けた後、
控室で「反則をアピールして手を止めたキミが悪い」と
一歩に言われたことにショックを受け、
それ以来一歩から「プロの顔になった」と
褒めてもらうことを目標に頑張ってきました。
東日本準決勝でデビュー戦で負けた牧野と再戦し、
見事リベンジを果たした板垣の元へ、
一歩が声を掛けに来た際に鴨川が
事のいきさつを聞くと、
「今後の板垣の成長を願うなら、先輩としてなおさら
断じてそのセリフを言ってはならん」と指導します。
このシーンを観たとき「さすがに厳しすぎでは?」と
感じましたが、
よく考えるとこの段階でまだ板垣は
決勝の今井との戦いを控えていましたから、
ここで一歩が褒めることは確かにタイミングが
悪いですよね。
常に選手のためを想い行動する鴨川ならではの
配慮に感動するワンシーンでした。
10位.暴力事件を起こした弟子に対する器のデカさ(単行本124巻)
一歩はセコンドを始め、
ボクサーを自らスカウトすることを思いついた
時期に出会ったのが、
後に青木の弟と判明する「泰平」と「欽太郎」です。
泰平はケンカに強くなる目的で一歩に近づき、
ボクシングを教わっていました。
一歩は鴨川から受け継いだミットで泰平を
育てますが、
欽太郎率いる不良グループとケンカしている
シーンを目の当たりにし、
泰平を平手打ちで失神させてしまいます。
自身とそして泰平の暴力行為の責任を取るため、
一歩は頭を丸め鴨川へ「破門にしてください」と
頭を下げます。
しかし鴨川は、一歩へ三か月間のジム掃除と
泰平・欽太郎を更生させることを命じ、
ジムへの入門も許可する懐の深さを見せました。
鴨川は一歩のライバルである千堂を
気に入っていますし、
やんちゃな性格の若者が嫌いではないのかも
しれませんね。
9位.パンチドランカー疑惑の一歩を想う鴨川は…(単行本116巻)
一歩は、島袋戦あたりから始めた下半身強化
トレーニング効果がついに現れ、
デンプシーにナナメの動きを加えた
新型デンプシーロールを体現することに
成功します。
しかし、格下のJフェザー級南雲に
ジャブだけで倒され、
青木のカエルパンチでもダウンした一歩に
ドランカー疑惑が浮上し、
鴨川は一か月間の休養を命じます。
その後、鴨川は海の家を営んでいた猫田を訪ねます。
あのプライドの高い鴨川が頭を下げる様子を見た
猫田は、
一歩をどれほどかわいがっているかを推し量ります。
親友の猫田に「臆病な男だ」「一歩の気持ちを考えろ」
と言われた鴨川が、
指導者としての責任と一歩の想いに悩むシーンが
印象的でした。
その後、一歩の復帰戦で新型デンプシーが
披露されますが、
距離感があいまいになっていた一歩は
ゲバラに勝利することができず、
またも失神KOされてしまいます。
一歩が目を覚まし体を起こすと、
一言「終わった」と声を掛ける
鴨川のシーンから、
すでにこの時には一歩が現役を引退することを
悟っていたんでしょうね。
8位.気合精神注入張り手(単行本35巻)
真田のボディブローによりチアノーゼ症状が出た
一歩はセコンドから立ち上がれなくなってしまい、
ここで初めて鴨川の精神注入張り手シーンが
描写されました。
この後、鴨川は鷹村VSホーク戦やキース戦など、
色々な試合の勝負どころでこの張り手を使うように
なり、
初めは嫌がっていた鷹村もキース戦では自ら
頼んでいます。
また、一歩VS武戦では、
計量日当日に仮病を使って相手を油断させようとする
姑息な手段に対し鴨川はイラだちを見せ、
試合当日も接近戦でことごとく打ち負ける
原因に気づかず、
教え子を危険にさらしたことを悔やみます。
セコンドに戻ってきた一歩に「パンチを撃ってみろ」と
打たせたところに、
自身の顔面を置き殴られるシーンがありました
(単行本69巻)。
一歩のピンチを自分事として捉える選手想いの
鴨川らしい行動でした。
7位.「選手の負けにするな!」(単行本100巻)
青木はA級トーナメントで宿敵伊賀と初対決し、
1Rからいきなりダウンを奪われます。
トリッキーなボディワークで幻惑していく
青木に対し、
フェイントで誘導し強打をぶつけてくる伊賀。
第二ラウンド以降も青木は一方的に殴られ続け、
わざと仕留めにいかない伊賀の試合運びに
セコンドの篠田は怒りに震え、
客席の鷹村も珍しく「勝負はついてる、
もう止めろ」と大声を出します。
感情的になりタオルを投げようとしない
篠田に対し、
「選手の負けにするな!我々セコンドの
負けにしろ」と一喝し、
青木の敗北となりました。
選手の身体だけでなく、
メンタルのケアも怠らない鴨川の判断力は
さすがだなと思いますね。
試合後、鷹村は鴨川の拳闘道に背いた
マロンに対し
「首を洗って待っておけ」と
捨て台詞を残し去っていきます。
6位.一歩を平手打ちした裏に隠された愛情(単行本47巻)
宮田は東洋太平洋王者となった後、
何度も鴨川ジムへ一歩との再戦を申し入れますが、
鴨川は一歩に黙って断っていました。
当時、鴨川は一歩のデンプシーロールが
カウンターとの相性が悪く、
何度シミュレーションしても勝負にならないと
判断したためです。
一歩が「日本王者としてこの先勝ち続けられるか
わからない」と発言したことで、
鴨川は平手打ちをしてしまいます。
「力をつけて納得させて見せます」
と言い残し一歩が去った後、
鴨川は「デンプシーが弱点で宮田と対戦できないなど
口が裂けても言えない」と八木へ胸の内を明かします。
このシーンを初めて見たとき、
練習中以外で一歩に手を上げることのなかった
鴨川が珍しいなと思いましたが、
これは一歩への深い愛情があるがゆえの行動
だったんですよね。
試合を控えた一歩を動揺させないよう配慮し、
自分よりも選手を第一優先に考える鴨川らしい
感動のシーンでした。
5位.宮田親子へ絶縁宣言!しかしその後…(単行本76巻)
正式な契約こそかわしていなかったものの、
一歩と宮田の試合は内定していた矢先、
突然宮田が東洋太平洋王座決定戦を
優先することになり、
またしても再戦の約束は流れることに
なります。
ちなみに、宮田が土下座をして一歩の試合を
キャンセルするまでの一連の流れについては、
こちらの動画にて考察していますので、
情報を整理したい方はぜひご視聴ください。
話を戻します。
直接詫びを入れに来た宮田の父親に対して、
鴨川は「理由を言え」と詰め寄るも頭を下げる
だけの様子を見てついにキレてしまい、
「キサマら親子とは縁を切る。
二度と顔を見せるな」と絶縁宣言をします。
突然目標を見失った一歩もボクシングを続ける
理由が分からないと弱音を吐くと、
「出ていけ」と一歩にまで破門を言い渡します。
その後、一歩は再び鴨川ジムへ戻り、
宮田との再戦は忘れ鴨川と世界を目指す道を
歩き始めます。
後に宮田VSランディー戦が始まり、
控室で試合の様子を観ていた鴨川は、
宮田の劣勢になるとイラだち始め、
本当は心配していたことが分かる
鴨川の人柄が出た良いシーンでした(単行本88巻)。
4位.怒りの鉄拳を振るった一歩へかけた言葉(単行本97巻)
一歩は、2階級上のライト級からフェザーへ
転向した小島寿人との対戦が決まりました。
一歩は後楽園ホールで偶然小島と出会い、
一歩の過去の対戦者をバカにする発言によって、
怒りと悲しみが混ざったような冷たい表情を
浮かべます。
雑誌のインタビューでも一歩の過去の対戦相手を
「ダメな挑戦者」と中傷する小島に対し、
一歩は「この人は少し口がすぎる」と
徐々に怒りをあらわにします。
そして試合前日の計量日、
「お前の指導者が悪い」と鴨川を批判された
一歩は、
今まで見せたことのない怒りの感情を
小島へ向けます。
試合では100%フルスイングを放ち
2階級上の小島の身体が宙に舞い、
失神KOという驚愕の幕切れとなりました。
控室で自己嫌悪にうなだれる一歩の後ろで
ニヤける鴨川ですが、
一歩に対しては「憎しみで人を殴っただけ。
あんなものはボクシングではない」と
いつものお説教をします。
翌日、会長室に呼ばれた一歩は、
「その拳はピンチを切り開くためにある。
その足は真っすぐ前に進むためにある」
鴨川は、「ゆがんだ心でそれらを
使わなければそこに感動はない」と続け、
一歩は鴨川の言葉を噛みしめる、
感動の名シーンが生まれました。
3位.八百長騒動に本気でキレる鴨川(単行本80巻)
事の発端は、
日本ランカー福井選手が所属する塚原ジムの
トレーナー(バロン)が、
ゲドーの八百長話に乗ったことです。
その試合を観た鴨川が、八百長の不正に
気づき、
ジムの会長である塚原へ激昂し暴力をふるった
現場に居合わせた警察に連行されてしまい、
鴨川ジムにいた八木と一歩は仙台警察署まで
迎えに行くことになりました。
八百長試合の被害者である福井選手は、
裏で八百長の取引が行われていたことなど
知らず、
試合中明らかに格上の相手が手を抜いている
ことに気づき、
判定勝ちが決まった時はヘドが出るような
気持ち悪さが襲ったと後に語っています。
その後、鴨川ジムに訪れた福井は、
引退前の思い出作りとして現フェザー級王者の
一歩へスパーを申し込みます。
鴨川はこれを受けて「ヘタレの塚原の
ボクサーなどたかが知れている」
「1R以内に必ず叩きのめせ」
と福井や塚原に対し蔑むような発言をします。
スパーが始まると、
本来は足を使うスタイルであるはずの
福井が足を止めて一歩と打ち合いますが、
1Rで失神KOされてしまいます。
目覚めた福井は、鴨川にさらに辛らつな
言葉を浴びせられ、ジムを去っていきます。
福井の後を追った一歩は、
ゲドーとの八百長試合について詳細を
聞かされます。
引退を決めていた福井でしたが、
鴨川に塚原会長を侮辱されたことでもう一度
再起することを決意し、
一歩は改めて鴨川の偉大さに感動を覚えます。
鴨川&一歩コンビは、
八百長によりボクシングを冒涜したゲドーを
成敗する目標を掲げ、
試合を受けることになりました。
試合の契約時、なんとゲドー本人が直接八百長の
交渉に現れ、鴨川は
200万円全額総取り(Winner takes all)で
敗者はファイトマネーゼロ、
一か月後に後楽園ホールで試合を行うと明言します。
一歩はこのときに初めてゲドーと顔を合わせますが、
顔も名前も憶えられておらず、
鴨川は「あの腐った脳みそに拳を叩きこめ」と一歩へ
激を飛ばします。
試合前日、計量後にゲドーは一歩と直接八百長の
交渉を仕掛け、
さらに50万円上乗せした300万円という破格の
ファイトマネーで試合が成立しました。
試合当日、リング中央でレフェリーの注意事項を
聞いている最中も
さらにファイトマネーの金額を吊り上げようとする
態度に鴨川は怒鳴り散らしてしまい、注意を受けます。
試合が始まると、序盤は一歩の強打でペースを掴み
ダウンも取りますが、
ゲドーの伸びるパンチと接近戦で放つ右アッパーに
圧倒され、
第六ラウンドまで一方的に攻められてしまいます。
鴨川はゲドーを性根の腐った金の亡者とタカをくくり、
現状の突破口を見つけられない無力さに
はらわたが煮えくり返ります。
観客席の青木が推理したグローブのヒモを緩めて
リーチを伸ばすカラクリを聞いた鴨川は、
「対応策はないが、魔法のパンチならある」と
一歩の帰りを待ちます。
セコンドに戻った一歩へ鴨川は
「3分間首に力を入れたまま戦う」
「懐に入って相手の動きを止める」
という2つのアドバイスを伝えます。
この助言によって、ゲドーの伸びるパンチを
もらいながらも懐に飛び込めるようになった一歩は、
ボディを狙いにいきますがゲドーのブロックを見て
打つ隙間がないことに気づきます。
ここで鴨川の「時間を止める」という言葉を
思い出した一歩は、
かつて伊達戦でもらったハートブレイクショット
を放ち、ゲドーの時間を止めることに成功します。
徐々に期待感が増す中、
鴨川は「これが自分にできる最後の仕事」だと言い、
氷の入ったバケツに両手を突っ込みます。
ゲドーのパンチをもらい続け、
セコンドに戻った一歩の両目は腫れあがり前が
見えていない状態でした。
鴨川はこの状況を見越し、
自身の冷やした両手を当てて一歩の眼が
再び開くようにしたのです。
鴨川の処置によってKO勝利した一歩。
この試合でも教え子に対する愛情が感じられる
名シーンが生まれました。
試合が終わり、一歩を医務室へ連れていくと、
治療中のゲドーと顔を合わせます。
勝者の総取りが条件だったにも関わらず、
なんと鴨川は「いい試合だった」と正規の
ファイトマネーを受け渡したのです。
試合終盤ではボクサーとしての意地を見せた
ゲドーに対する礼儀を重んじる、
鴨川らしいカッコいい配慮でした。
2位.鷹村を愚弄するホークへ怒りの鉄拳(単行本42巻)
鴨川は、鷹村が危険な減量に取り組む一方で、
世界戦が決定した後も練習もせず、遊びほうけている
ホークの態度にイラだっていました。
そして試合前日の記者会見で記念撮影をする際、
ホークが鷹村のアゴを跳ね上げたことで怒りが
頂点に達した鴨川は、
ホークの胸ぐらをつかみ殴りかかります。
しかし張り手一発で吹っ飛ばされてしまい、
「ワシが60歳若かったら…」と悔しがります。
鴨川がどれだけ鷹村を大切に想っているのかが
伝わる良いシーンでした。
1位.ホーク戦前に鴨川が伝えたアツい想い(単行本42巻)
世界前哨戦で勝利を収めた鷹村は、
ブライアン・ホークとのタイトルマッチに向けて
約20kgの過酷な減量期間に入っていきます。
鴨川ジムの期待を一身に受けた鷹村は、
「世界へ連れていってやる」と力強く応えます。
疎遠になっていた鷹村の姉京香も、
食事や生活をサポートします。
鷹村が過酷な減量苦と戦う一方で、
試合が近づいてもまともに練習しない
ホークに対し苛立つ様子の鴨川。
しかし鷹村が真摯な姿勢でボクシングに取り組む
様子を見て、鴨川も決意を新たにします。
ボクシングだけでなく、日本をあざ笑うような態度を取る
ホークを倒して欲しいと期待を一身に受ける鷹村。
ジムの青木や木村、板垣や猫田、そして前座で
防衛戦1ラウンドKOで勝利した一歩、
それぞれが戦いを前にした鷹村へ最後に力強く
激励の言葉を掛けていきます。
続いて、鴨川が口を開きます。
ブライアン・ホークは強い。ボクサーとして
持って生まれた資質はキサマ以上かもしれん。
努力した者が全て報われるとは限らん
しかし!
成功した者は皆すべからく努力しておる!!
最後は、キサマが積み上げたモノが、拳に宿る!!
こうして鴨川は愛弟子鷹村をリングへと
送り出しました。
この名言は、数ある鴨川の登場シーンの中でも
断トツでカッコいいですよね。
また、鷹村と対戦したブライアンホークについての
動画もアップしております。
概要欄にリンクを貼っておきますので、
こちらもぜひご視聴ください。
若き頃の鴨川・猫田がアンダーソン軍曹に挑む名試合を解説!(単行本45~46巻)
ここからは、
鴨川と猫田が現役時代にアンダーソン軍曹と戦った
「はじめの一歩」戦後編について
解説していきたいと思います。
鷹村がホークに勝利した後、
鴨川はある目的のために猫田の元を
訪れていました。
調子に乗る鷹村へお説教してもらうため、
同じく猫田のペンションへ訪れた青木と一歩は、
そこで初めて鴨川と猫田のボクサー時代、
そしてユキさんについて聞かされることに
なります。
アメリカに敗戦後、
日本人は復興に向けて少しずつ活気を
取り戻す日々を送っていました。
当時、戦争によって選手としてのピークが
過ぎたものの、
日々拳闘に打ち込む鴨川と猫田は、
泥仕合によって試合を干されてしまい、
団吉に銀シャリを奢らせようと
していました。
団吉は当時から飛燕を武器に芸術的な拳闘を
完成させていましたが、
アゴが弱い弱点があり、鴨川・猫田は
ともに団吉に勝利しています。
そんな団吉が、弱点のアゴを壊されてしまった
試合で登場したのが、米兵アンダーソン軍曹です。
試合が終わると、米兵たちはガムやチョコレートを
地面に投げつけ、
それを拾う様子を見てあざ笑う中、
一人の女性だけが木陰の下で立っています。
鴨川らが「早く拾わないとなくなる」
と声を掛けると、
その女性は「拾えば日本人の誇りを
捨てることになる」と返し、
会釈をして立ち去りました。
その夜、鴨川と猫田は昼間に会った
女性について話をしていると、
女性を追ってきたアンダーソンが
突然目の前に現れます。
アンダーソンは「退屈な日々を埋めるには、
男は殴り女は抱く」とミゲルに通訳させると、
この挑発に怒った猫田が殴りかかります。
右ストレートで血まみれとなった猫田に
加勢する鴨川も、
クロスカウンターでやられてしまいますが、
殴り合いで満足したアンダーソンは去り、
女性は助かります。
その場に残ったミゲルは「くれぐれも仕返しは
考えないで欲しい。
拳闘とボクシングはレベルが違う」と言い残し、
くやしさで鴨川は天を仰ぎ、
猫田は地面を殴りつけます。
「ユキ」と名乗る女性から住む場所がないと
相談された鴨川は共同生活を始めますが、
ここに猫田が合流し奇妙な三角関係が
スタートします。
鴨川・猫田はともに拳闘で勝ち続けますが、
猫田は倒し率が上がる一方で徐々にパンチを
もらう数も増えていきます。
食事中に湯呑みを渡され落としてしまった猫田は
席を外し、
自身の手の震えによって身体の異常に
気付き始めます。
そしてユキさんは突然吐血し、
鴨川はその症状から原爆被害に遭った広島から
来たことに気づきます。
ユキさんは、自分の身体がいつどうなるか
わからない恐怖に打ち勝つため、
復興へ向けて活気あふれる東京へ
出てきたことを明かします。
翌朝、何事もなかったかのように笑顔を向ける
ユキさんを前にして、
「まだまだ修行が足りない」と彼女の強さに
感服します。
その夜、猫田はリンタクで稼いだお金で
ユキさんへ洋服をプレゼントし、
鴨川へ生活費を渡します。
しかし、猫田は体中傷だらけになっており、
その後もリンタクで真っすぐ走っている
つもりが転んでしまう事故を起こします。
前にユキさんへプレゼントした同じ洋服を
買って渡した
「記憶がない」ことに恐怖を感じる猫田。
時折襲ってくる手のしびれから、
自分がパンチに酔っている状態、
パンチドランカーであることを自覚し始めます。
翌朝、鴨川が仕事に出かけた後で猫田とユキさんは
リンタクで東京観光をすることになり、
途中でまた日本人を血祭りにあげるアンダーソンを
見つけます。
「あの拳闘は怖い」と下を向くユキさんを見た
猫田は、アンダーソンへ挑戦する意欲が沸きます。
一方、仕事中の鴨川の前に現れた団吉は、
アンダーソンに日本人がやられたことを
話に来ます。
鴨川を焚きつける団吉ですが、
「アンダーソンとは階級が違う。
己の修行の成果を試す相手とは思えない」
と鴨川は相手にしようとしません。
猫田のパンチドランカー症状は日を追うごとに
重くなり、
同じ質問や行動をする様子にユキさんも
異常に気付き始めます。
鴨川は3人の生活を続けていきたいと
願いますが、
親友である猫田のユキさんへの気持ちを
優先しようとして葛藤します。
鴨川が去っていった後、
ユキさんの前に現れた猫田は、
明日アンダーソンとの試合が決まったこと、
そして二人で静養するために上越の田舎へ
一緒に来て欲しいと想いを伝えます。
「試合が終わったら返事を聞かせて欲しい」
そう言い残し去っていく猫田。
ユキさんは鴨川へ相談すべきか迷います。
試合当日、猫田はパンチドランカー症状によって
戦えなくなることに恐怖を感じ、
部屋の隅で震えながらバンテージを巻き、
ユキさんの名前を呼び続けます。
一方で、ユキさんは鴨川の仕事現場に行って
最近の猫田の様子を説明すると、
鴨川は猫田にパンチドランカー症状が
出ていることに気づき、試合会場へ向かいます。
試合会場に着いた鴨川らの目に
飛び込んできたのは、
猫田がアンダーソンからダウンを奪っている
シーンでした。
猫田は試合直前でドランカー症状が収まり、
軽量級の圧倒的なスピードと野生のカンで
アンダーソンを圧倒し続けたのです。
セコンドに戻った猫田は「次で倒してくる」
と強気な姿勢を見せており、
ドランカー疑惑は杞憂に終わると
思われました。
しかし、セコンドアウトの際に団吉から
「熟睡していた」と聞かされた鴨川は、
猫田がパンチドランカーであることに
確信を抱きます。
猫田自身、自分に残された時間が残り
少ないことを悟り、勝負を仕掛けていきます。
しかし、後頭部を狙い脊髄へダメージを与える
反則打「ラビットパンチ」をもらった猫田は、
膝から崩れ落ちダウンしてしまいます。
猫田はこの試合に勝って、すぐにでも田舎へ
帰ることを決めていました。
なぜなら、自分のパンチドランカー症状を
引き起こした原因が、
親友である鴨川のパンチだったことが
バレてしまうからです。
正々堂々と戦った結果に負い目を感じてほしくない
そう、鴨川を気遣う猫田は立ち上がりますが、
すでに意識は混濁しており、
アンダーソンは勝利を確信し笑みを浮かべます。
ノーガードで立ち尽くし、ライト級のパンチを
もらい続ける猫田。
鴨川はリングに上がり試合を止め、
猫田は敗北してしまいます。
リング上ではアンダーソンが日本人を卑下する
暴言を繰り返し、会場中の観客が下を向く中、
鴨川だけが「貴様を殴る拳は日本にまだある。
俺の拳が残っている」とその場で宣戦布告します。
病院で診察を受けた猫田は意識不明の重体となり、
医師からは「半身不随やマヒ、何らかの障害が
残ることは覚悟しておいてほしい」
と告げられた鴨川は、アンダーソンを必ず
殴り倒す決意を固めます。
ちなみに単行本26巻で初登場した猫田は、
田舎で静養してから普通の生活が送れるように
なるまで5年かかったと一歩へ話しています。
その後、単行本116巻で猫田は
当時アンダーソンへ挑戦したことに
まったく後悔はないと言っています。
本編に戻ります。
鴨川は、丸太を拳で埋め込む訓練を始め、
血だらけになりながら一撃必〇の拳を
鍛え始めます。
一方で、アンダーソンは弱点のボディを
鍛え始め、
ボクサーとしての純度を高めていました。
試合当日、土手に現れた団吉は丸太が
完全に埋め込まれていることに気づき、
今の鴨川の拳は鉄の意志が生んだ
鉄拳であることに驚愕します。
病室では猫田の回復を待つユキさんに対し、
鴨川は「ずっとそばにいてやってくれ」
と伝えると、試合会場へ向かいます。
控室では、アンダーソンに対する恐怖で
気持ちが作れない鴨川は、
団吉に精神注入張り手をもらい
気合を入れてリングへ向かいます。
試合が始まると、足を止め前傾姿勢で
構えた鴨川は、
いきなり相手の懐へダッシュします。
ボディブローを放ちガードされるものの、
アンダーソンの腕には拳の跡がくっきりと
残り、その威力に恐怖を覚えます。
一方病室では、目を覚ました猫田が鴨川を
助けに行くため、
満身創痍の身体でユキさんと共に会場へ
向かいます。
アンダーソンはミゲルの指示によって
左右の動きでかく乱し、
鴨川は何度も倒されますが愚直に前へ出ます。
拳闘とボクシングの違いを見せつけられ、
何度も倒された鴨川の顔は腫れあがり、
会場には悲壮感が漂います。
7ラウンドを迎えたそのとき、
会場に現れた猫田は鴨川の足を掴み、
精一杯のパンチで鴨川に気合を入れます。
「右をもらえ。目をつむるな臆病者」
そう伝えると試合が再開されます。
臆病者と言われた鴨川は前に出る決意を固め、
パンチをもらい続けながらも手を出し続けます。
鴨川の持つ鉄の意志、気迫に押される
アンダーソンは恐怖でロープを背にしますが、
とどめのチョッピングライトを打ち抜きます。
この時、ボディがガラ空き状態なことに
気づいた鴨川は、
右をもらっても気合で耐え抜きます。
モーションを盗まれていることに気づかず、
もう一度チョッピングライトを放つ
アンダーソンに対し、ボディを狙う鴨川。
しかしタイミングが合わずまた右を
もらってしまいますが、
ギリギリのところで踏みとどまります。
命がけでアンダーソンの弱点を伝えてきた
猫田と、
猫田を支え続けるユキさんを見た鴨川は、
もう一度氏地へ飛び込む決意を固めます。
最後の攻防が始まり、左で距離を測り、
右を打ち下ろすアンダーソン。
しかし、血だらけの顔で滑ってしまい、
意識を断ち切れなかったアンダーソンは、
鴨川の鉄拳をモロにもらいます。
アンダーソンのあばらは粉砕し、鴨川の拳も
骨が折れ拳を突き破り流血します。
しかし「拳はもう一つある」と鴨川は
右拳を握りこみ懐へ飛び込むと、
アンダーソンはミゲルの指示で
上のガードを固めます。
しかし最初からボディ狙いの鴨川が
放った右の鉄拳がクリーンヒットし、
ついにアンダーソンからダウンを奪うことに
成功します。
両拳から流血し、すでに限界を超えている鴨川。
対するアンダーソンは、折れたろっ骨が内臓を
突き刺している重症となり、
試合はここで終結となります。
ミゲルは鴨川の勝利を称え、
今はボクシング後進国である日本から
鴨川の遺志を受け継ぐサムライが現れ、
本場のボクサーを脅かす予感を抱きます。
ちなみに、当時アンダーソンのセコンドに
ついていたのが、
後にホークやウォーリーのトレーナーと
なったミゲルであり、
鴨川とは指導者として現在もライバル関係に
あります。
ウォーリー戦後に鴨川のタオル投入が遅いと
指摘したミゲルから
「キミたちは必ず不幸になる」と言われ、
その後に挑戦したゴンザレス戦で一歩が失神KO
されたことをきっかけに、
鴨川は一歩の身体の心配をするようになります。
本編に戻ります。
猫田が田舎へ帰る日。
汽車の出発を待つ猫田はユキさんに対し、
「本音はついてきて欲しいが同情はいらない。
この先のことは自分で決めて欲しい」と伝えます。
見送る鴨川の前に再び現れ、何かを言いかけた
ユキさんに対し、
「自分は生涯拳闘と共に生きる。」
と言葉を遮り、
「自分の拳を受け継いだ男がもし
世界を獲ったら必ず報告に行く」
と約束します。
気持ちをハッキリ決めたユキさんは
猫田の元へ戻り、
二人を見送る鴨川は寂しそうな表情を
浮かべます。
時は現在に戻り、
鴨川は、鷹村が世界王者となったことを
ユキさんへ報告すると、
吹雪は止み東京へと帰ることになります。
鷹村は自身のチカラで世界を獲ったと
解釈している鴨川は、
まだユキさんとの約束を半分しか
果たしていないと考えています。
鴨川の魂を受け継ぐ一歩が世界を獲り、
再びユキさんへ報告できるシーンが
描写されるのが楽しみですね。
鴨川発案トレーニング法まとめ
鴨川と言えば、精神論・根性論を信じている
古臭い一面がありますが、
一方で科学的根拠に基づいた指導ができる
名伯楽です。
ここからは、作中で鴨川が考案した
トレーニング方法について、
いくつか抜粋して解説していきたいと思います。
人の急所を正確に狙うミット打ち
鴨川は、アゴ・テンプル・リバーといった
人間の急所を正確に打ち抜く技術が
自然と身に付くミット打ちの技術に
長けています。
鴨川の指導により、
鷹村はミドル級世界タイトルマッチで
イーグルと戦った際に
両目がふさがった状態で正確にパンチを放ち、
KO勝利を収めています。
ピーカブースタイルを導入
初期の一歩はとにかくディフェンスが苦手で、
相手に突っ込んだ際にパンチをもらうことが
多かったため、
かつてマイクタイソンもやっていた
アゴの下にグローブを当てて構える
ピーカブースタイルを導入しています。
このピーカブースタイルを身に付けたことで、
頭を振って相手のパンチをかいくぐり、
懐へ飛び込む一歩のファイトスタイルが
確立しました。
速水のショットガンに対抗するディフェンス強化(単行本7巻)
東日本準決勝で対戦した速水のショットガン対策で、
土手で小石をまとめて投げて避ける
トレーニングを実施しています。
当時の一歩は今以上にディフェンスが苦手で、
相手の懐に飛び込んだ際によくパンチを
もらっていましたが、
この特訓によって試合では速水のショットガンを
ヘッドスリップやダッキングで完璧に避けており、
一歩は見事試合に勝利しています。
間柴の左ガードの弱点を分析(単行本9巻)
東日本決勝、間柴との対戦を控えた一歩に
ヒットマンスタイルは左ガードを下げて戦うため
懐に入れさえすれば勝機があると分析します。
宮田への反則に対する怒りから、
サンドバックを長時間叩いたことで拳を
ケガしていた一歩は、
ひたすら走り込みをしてダッシュ力を
鍛え上げています。
この作戦は見事にハマり、あの避けづらい
フリッカーをかいくぐり、
インファイトに持ち込んだ一歩は勝利を
収めています。
一歩の必〇技、ガゼルパンチ習得(単行本18巻)
一歩がA級トーナメントに出場し、
決勝で当たったヴォルグ・ザンギエフ
(現在はJ・ライト級世界王者)に対抗するため、
鴨川が伝授したのがガゼルパンチです。
「名伯楽対談」という雑誌のインタビュー企画で
ヴォルグのトレーナーから
「日本のボクサーはすぐに壊れる。指導者が悪い」
と挑発されたことで、
日本ボクシング全体を愚弄されたと感じた鴨川は、
是が非でも自分のボクサーを勝たせる決意をします。
そこで、ヴォルグ戦前にカモシカのような筋肉を
作り上げるよう命じられた一歩は、
プールでスクワットを続け、ジムでガゼルパンチの
フォームを教えられます。
遠い間合いから素早く踏み込み、
ダッキングしながら伸びあがるように下から
左フックを突き上げると、
なんとサンドバックが上に持ち上がるほどの威力を
魅せます。
試合は無酸素運動による乱打戦になると
予想した鴨川は、
今まで以上のハードトレーニングを命じ、
一歩はオーバーワークを疑います。
一方で、鴨川も自分の精神論を一歩に課すことで、
知らず知らずのうちに自身がエゴイストに
なっているのではないかと不安を感じます。
しかし、鴨川から山口先生にマッサージを
頼んでいたことが分かると、
一歩は再び鴨川会長を信じてトレーニングを再開し、
そんな一歩を見た鴨川も迷いを捨て試合に臨みます。
ヴォルグ戦では、アマ上がりのヴォルグが後半に
スタミナが切れると予想した鴨川の策略がハマり、
一歩は見事に勝利を収めました。
なお、「はじめの一歩」作中に登場する必〇技を
まとめた動画をアップしています。
よろしければこちらもぜひ、ご視聴ください。
マキ割りトレーニング(単行本26巻)
一歩のタイトル前に猫田のペンションへ合宿へ
行った際、
猫田から教えられたのがマキ割り
トレーニングです。
体格で勝る千堂のパワーに対抗できる広背筋を
鍛えるため、
東京に戻ってもマキ割りトレーニングを継続し、
途中からハンマーを振り下ろしタイヤへ
打ち付けるトレーニング法に変えています。
さらに、新型デンプシーを放つ土台作りのため、
かつての鴨川のように河原で丸太を埋め込む
トレーニング(単行本63巻)も実施していますが、
素手ではなくハンマーで行っています。
海の底で勝負できる体力づくり(単行本47巻)
一歩と同様に小柄でハードパンチャーの
島袋との一戦を控え、
デンプシーロールを強化するとともに島袋に
対抗できる肺活量を伸ばす
ハードなトレーニングを始めます。
眼の下にクマができるほどの
ハードトレーニングを続け、
試合まで残り二週間となったところで、
鴨川はじっとできない一歩に対し
プールに浮かび疲労を抜くよう指示しています。
このトレーニングによって、
一歩は島袋戦でデンプシーが破られた後も
心が折れず戦うことができ、
ラストは再びデンプシーによってKO勝利を
収めています。
【鴨川病気説】これまでの伏線をまとめてみた
鴨川の病気説については、
最初に兆候が描写されたのが単行本117巻です。
一歩の新型デンプシーが完成し、
ミットの練習をするために猫田の元を訪ねます。
夕食時、イノシシを口にした際に「むせた」と言い
咳をするシーンがありますが、
この頃から今までなかった目の下のクマが
目立つようになります。
続く単行本118巻で一歩のミット打ちを
した後も咳をするシーンがあり、
ますます病気説が現実味を帯びてきましたね。
そして、一歩が現役引退をしてすぐ、
単行本121巻では鴨川会長がカゼで
入院したことをきっかけに、
一歩はセコンドとしてもう一度ボクシングの
世界に戻ります。
このときも、実な重病だったのではないかとの
憶測もできますし、
単行本128巻では、青木村・板垣の試合があるにも
関わらず、
鴨川はセコンドについておらず、その理由も作中で
描写されていません。
これほど選手想いの鴨川が、
多少体調を崩したくらいでセコンドにつかないのは
考えづらいので、やはり病気を疑ってしまいますよね。
単行本130巻では、鷹村のミット打ちをするシーンで
目の下のクマがさらに色濃くなっています。
単行本131巻では、キース戦を控えた鷹村が神社で
お参りをする際、
「自分のチカラじゃどうにもならないことがある」と
神頼みをするシーンが描写されており、
これは鷹村が鴨川の異変に気づいているとみて
間違いないでしょう。
そして最後に、
1413話でメキシコから帰ってきた一歩の
ミット打ちが終わった後、
咳をするシーンが描写されていますから、
ここまで伏線が張られている以上、
鴨川の病気説はもはや疑いようがありません。
鴨川の病気説について、
気になることやご意見などございましたら、
ぜひコメントをお寄せください。
それでは、今回はこの辺で終わりたいと
思います。
ここまでご視聴頂き、
ありがとうございました!
コメント