では、今回もはじめの一歩考察チャンネルやっていきたいと思います。
今回は幕之内一歩の現役復帰に関して、足りないものは何かを考察していきたいと思います。
まず、ポイントとしては、次の4つです。
- プロのリングで戦う覚悟
- リングに上がる目標
- 反対する久美との関係
- 一歩と会長のタッグに暗雲が…?
最後の4つ目に関しては、鴨川会長の指導方針が原因で体を壊し、引退へと追い込まれた一歩との今後の関係性について深堀っていきます。
動画の最後にこの辺のお話をしますので、ぜひ最後までご視聴ください。
それでは、さっそく始めていきましょう!
プロのリングで戦う覚悟
プロのリングで戦い続けるには、命をかけて戦う覚悟が必要です。
こう聞くと、大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、実際にボクシング競技では試合後に亡くなっている選手もいます。
先日行われた井上とネリとの試合でも、ネリは命をかけて戦うと宣言していました。
井上クラスのボクサーと試合をするとなれば、不幸な事故が起こってもおかしくない…。
だから、命をかけて戦うその覚悟が必要になってくるわけですね。
一歩に話を戻しますと…
一歩はボクシングが好きだし、一生懸命努力して、体を鍛え練習を続けて試合に臨む姿勢は昔から変わりません。
ボクシングにかける情熱は、誰よりも高いと言ってもいいでしょう。
しかし、一歩には母と実家の釣り船屋を守るという責任がありますから、心のどこかで健康を害するまでボクシングを続けてはいけないという足かせが常にありました。
ですので、鷹村のように、たとえ足がもげても戦い続けるといった覚悟は一歩にはなく、これが世界の舞台で戦うボクサーと一歩との違いであり、超えられない壁であるといえます。
このチャンネルの視聴者さんの中には、この足かせから解放されるには、母寛子の死という展開を予想する方も少なくないですが、これはまずないと思います。
これまでの「はじめの一歩」という作品の世界観を考えると、過去のシーンを除き誰かが亡くなることは今まで一度もありませんでしたから、今後母寛子が亡くなることもまずないと私は見ています。
今後一歩が現役復帰するために必要なことは、母の寛子、そして釣り船屋を犠牲にしてでも自分のやりたいボクシングの道を突き進む覚悟が必要になってくるでしょう。
一歩は引退後、板垣と次の会話を交わしています。
正直こちらが羨ましいな。
スランプはいつか乗り越えられる日が来ると思うから。
ボクが感じたのは自分の限界だ。
これは、スランプに陥り悩む板垣に対する一歩の言葉ですが、これがまさに一歩が現役を去った理由です。
かつての一歩は、不器用で相手のパンチを避けられず、今の様にカウンターを合わせることや、フットワークを使って戦術の幅を広げるといったこともできない、100%純血のインファイターでした。
鴨川会長と二人三脚で作り上げたこのスタイルで世界へと挑戦したわけですが、結果的にゴンザレスに敗れ、蓄積されたダメージによって距離感が失われ、再起戦でゲバラにも敗北し、引退を余儀なくされています。
つまり…一歩はこれ以上どんなに努力しても世界の壁を超えることができない、そう悟ったからこそ現役を退いたわけで、これから先もう一度一歩が現役へと戻るには、一度折れた心をもう一度奮い立たせる必要があります。
ただ、技術面に関して言えば、一歩は引退してからボクシングの知識とトレーナーとしての経験を積んだことで、世界王者のヴォルグや間柴と渡り合えるほどの実力を身につけました。
よって、後は一歩が何を犠牲にしてでもリングへ上がり戦う覚悟ができるかどうか…ここだけが現役復帰へのネックとなっているわけですね。
リングに上がる目標
一歩が今後、現役復帰する際に問題となってくるのが、目標の設定です。
何しろ、一歩は現役時代、ゴンザレスに敗北した後ですら「自分は本当に王者になりたいと思っているのか?」と自問自答していたほど、ベルトを巻き王座に君臨することに興味を示しません。
かつて一歩はゴンザレスに敗北した後、鷹村から現役復帰して何をやりたいんだと聞かれた際にこう答えています。
会長と作り上げた新型デンプシーを見せたい。
新型デンプシーについては、これまで何年もかけて会長と2人でトレーニングして作り上げてきた結晶ですから、思い入れがあるのは十分に理解できます。
しかしこの先厳しいプロのリング、それも世界の舞台で戦い抜くために、ただ新型デンプシーを会長に見せたいという動機だけで勝ち続けられるとはとても思えません。
何より問題なのが、どんなボクサーでも思い描く目標であるベルトを巻くということに対して、昔から一歩は全く執着心がないので、絶対王者リカルドへ挑戦する動機もないことになります。
一方、会長の一番弟子である鷹村は、会長への恩返しと、ベルトを運び続けることによって、少しでも元気に長生きしてもらいたい気持ちから世界へ挑戦し続けています。
一歩がこの鷹村の姿勢を見て、自分も会長のためにベルトをジムへ運ぶ目標を立てたら、世界を目指すモチベーションが高まるのかもしれません。
反対する久美との関係をどうするか
一歩と久美は連載初期から付き合う、付き合わないのラブコメ展開を続けています。
久美から見ると、一歩がボクシングを続けると万が一介護が必要となるような重篤なケガをした場合、同じく現役ボクサーの兄と一歩どちらも面倒を見ることになるかもしれない…このリスクを負うことを恐れています。
つまり、一歩が現役復帰の選択をすれば、久美は一歩との別れを決断する可能性もあるということが言えますね。
ただ、現時点で、一歩と久美は交際すらしていない状況なので、そもそも一歩が現役復帰を決断したとして、久美がどこまで反対するのか?は未知数ではあります。
また、一歩としても、母親はともかく、久美に反対されたからと言って、自分の意志を曲げるとも思えないので、久美の存在は一歩にとってそれほど足かせになるわけではないのかもしれません。
一歩と会長のタッグは本当に成立するのか?
はい…ここからが、今日の動画で一番話したかった本題です。
そもそも、今後一歩が現役復帰したとして、鴨川会長と再びタッグを組む未来はあり得るのでしょうか?
というのも…元をただせば、一歩がダメージの蓄積によって現役引退に追い込まれた原因の一つに、会長の指導方針は間違いなくあります。
これまで、会長は技量の差を「パンチ力」と「打たれ強さ」で補おうと、次の対戦相手の試合で相打ち狙いを指示しています。
選手名 | |
1 | オズマ |
2 | 島袋 |
3 | 沢村 |
4 | ジミー |
5 | ウォーリー |
もちろん、すべての試合で「相打ちを狙え」と指示したわけではありませんが、いくら一歩の防御スキルが低いからと言っても、選手生命を縮める試合を繰り返させたことは事実です。
現に、会長はウォーリー戦が終わった後でトレーナーのミゲルに次のセリフを言われています。
マクノウチの辛抱強さはこの男の下で勉強したからというワケか
しかしその長所は最大の短所ダ
キミ達はいつか不幸にナル
タカムラの時も今日も思っタ
私なら耐えられナイ
早い段階でタオルを投入しただろウ
つまり、ミゲルが言いたいのは、勝ちに徹するがあまり選手の限界を超えて戦わせることは、いずれ体が傷つき壊れていってしまうことを危惧している…というわけですね。
実際にボクシングの試合を見ていても、日本人と比べて海外の選手の方が早くダウンしたり、打たれて危なくなったら早々に試合を諦めて棄権するといったシーンが目立ちます。
鴨川会長は戦争を経験し、戦後の日本復興を担った日本男児ですから、ミゲルのドライともとれるボクシング論に納得がいかないのも理解できます。
そんな鴨川会長ですから、いくら一歩が現役引退後、ボクシングの知識をつけてパワーアップできたとしても、「ミゲルが言うように、自分がセコンドについてまた一歩の体が壊れるようなことがあったら…」こう考えれば、一歩&鴨川コンビの復活は雲行きが怪しくなってきたと考えるのが妥当ではないでしょうか?
これまでの一歩と会長の関係性としては、一歩が会長を神のように崇拝していて、会長の言われたとおりに地道にトレーニングを続けるというのがこれまでの流れでした。
しかし、ゴンザレス・ゲバラに敗北し引退した今、果たして会長を神と崇めることが果たして正解なのか?と考えれば、一抹の不安がよぎりますよね。
一方、鷹村&会長コンビに関しては、バイソン戦のフリッカー対策やキース戦の受け流しカウンター作戦といった指示を出し、その通りに実行した鷹村が試合で勝利してきました。
ただ、鷹村と一歩ではボクサーとしてのレベルも地位も完成度も違いすぎるため、会長が一歩の実力を100%引き出せるかどうかは未知数です。
現役引退後、トレーナーを経験したことでレベルアップした一歩。
対する会長は、年を重ねて体力的にセコンドにつくことが難しくなり、現在は鷹村の試合のみに専念している…。
体力面から考えても、一歩のサポートができるようになるかは不透明です。
話していて悲しくなる内容ではありますが、今後の一歩の現役復帰した先に、セコンドに鴨川会長の姿がない未来も可能性としてゼロではないことは覚悟しておきたいところですね。
ヤワな鍛え方はしとらんつもりじゃ
ミゲルの指摘に対し、こう言い返した会長。
しかし、結局はダメージにより体を壊し、引退していった一歩に対し、この先どう接していくのか…今後はここも楽しみです。
今回の動画で挙げた、一歩の現役復帰に足りないものについてまとめると次の通りです。
- プロのリングで戦う覚悟
- リングに上がる目標
- 反対する久美との関係
- 一歩と会長のタッグに暗雲が…?
一歩の現役復帰に必要なトリガーをまとめた動画についてもこちらにアップしておりますので、まだ見てない方はぜひ、ご視聴をお願いします。
概要欄にリンクを貼っておきます。
それでは、今回はこの辺で終わりたいと思います。
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それではまた、次の動画でお会いしましょう。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました!
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