”王様の力を見せてやる!!”
当時、日本ミドル級王者だった鷹村は、チャンピオンカーニバル(全階級のランキング一位と王者がタイトルを争う年に一度の祭典)でボクサー人生初の減量失敗となり、大ピンチに陥りました。
鷹村の対戦相手である玉置(たまき)は、12戦12勝10KO無敗、プロ・アマ通じてダウン経験ナシの強敵で、なんと試合前の勝敗予想では6(鷹村):4(玉置)とかなり接近していました。
そんな強敵を前に200gオーバーで3時間後に再計量となった鷹村は、近くのサウナへと向かい、心配になった一歩は後を追います。
鷹村はいつも通り、「200gなんて軽いもんだ」と一歩に心配かけないようふるまいますが、本来はヘビー級並みの体格である鷹村が、試合当日までギリギリ減量をした後に200gを削ぎ落す作業がどれほど辛いのかは理解していました。
ここで、鷹村はこんな話をし始めます。
”なあ一歩、ランキングっておかしいと思ったコトねえか?”
”1位なのにその上にチャンピオンがいるんだぜ”
”1位なのに一番じゃないなんておかしいだろ!なんでだかわかるか?”
こう言われて答えられない一歩に対し、鷹村はこう続けます。
”チャンピオンてなあその名の通り王様なんだよ”
”特別なのさ”
鷹村は、たとえどんな悪い状態でリングに上がろうが、王様にはそれを補う特別な力が与えられている…こう言った後に、この名言です。
”王様の力を見せてやる!!”
こう力強く言い放った後、鷹村は気を失ってしまいますが、リミットギリギリで再計量をパスすることとなります。
試合が始まると、前評判通りの強さを見せる玉置に対し、防戦一方の鷹村は何とか1Rを乗り切ります。
これまでずっと自分の背中を追い続けてきた一歩や青木、木村たちの目標であり続けるため、絶対に負けられない決意を固める鷹村。
第2Rでも攻め込まれますが、王者としての気迫に押された玉置の迷いを見逃さなかった鷹村の豪快な左アッパーによって一気に試合の流れが変わり、見事な逆転KO勝利を収めました。

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