”オレがオレであるために、もう一度…!”
これは、一度は現役を引退した伊達英二が現役復帰を決意した場面の名言です。
現役当時の伊達は、無敗のままリカルドへの世界挑戦が決まり、年齢も23歳とまさにボクサーとしてのピークを迎えていました。
しかし、世界初挑戦で戦ったリカルドの鬼神のごとき圧倒的な強さを前に、たった2RでTKO負けを喫します。
さらに、この時の妻 愛子のお腹には第一子がいたのですが、過労により倒れた際に流産してしまい、伊達は人生の絶頂から一気に奈落の底に突き落とされてしまいます。
絶望を感じた伊達はここで現役引退を決意し、以来4年間ボクシングから離れ、新しい職場でやりがいも見出していました。
しかし伊達は、仕事が順調である一方で、リカルドに負けた悔しさをずっと忘れることができないまま悶々とした日々を過ごしていました。
そんな伊達の心情を見透かされていた妻 愛子に「あなたは3年前にメキシコに行ったまま帰ってきていない」と言われた伊達は、ここで再び現役復帰の決意を固めます。
「今度の戦いは相手を倒すための戦いではない」「自分自身への挑戦だ」「オレがオレであるために!もう一度…!」
復帰後、伊達はわずか2戦で日本タイトルを獲得し、再びリカルド・マルチネスへ挑戦するために走り出すことになります。

コメント