はじめの一歩でやる気がアップする名言・名場面100選

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「すまなかった」と…(単行本9巻)

東日本新人王決勝で再び対決することを約束していた一歩と宮田は、お互い準決勝まで順調に勝ち進みました。

しかし、宮田は間柴戦で故意に足を踏まれたことでKO負けを喫し、決勝で一歩と対決する目標を達成できなかったのです。

間柴の反則によってボロボロにされた宮田を会場で目の当たりにした一歩は、控室に向かいますが宮田とは会えず、宮田の父親からたった一言伝言を聞かされます。

「すまなかった」と…

その場に立ち尽くす一歩は、間柴への怒りから自販機を素手で叩き壊し、その場を去ります。

その後、決勝戦を控えた一歩は前向きにトレーニングしているように見えましたが、鷹村や鴨川会長の不在中に長時間サンドバックを叩いてしまい、右拳を負傷してしまいます。

拳が使えなくなり、鴨川会長と共にひたすら走り込みを続ける一歩の元へ、ボクシング雑誌ライターの藤井がやってきて、間柴と久美が幼い頃に両親を亡くして苦労してきた過去を聞かされます。

周りが間柴兄弟へ同情する中、一歩だけは宮田に反則をした間柴への怒りをあらわにします。

決勝戦が始まると、間柴が一歩の右拳をエルボーブロックでつぶしにかかりますが、宮田の雪辱を晴らすため一歩はガードの上からパンチを叩き続け、再び拳を壊してしまいます。

間柴を下し、見事東日本新人王を捕った一歩は、高校卒業を迎えます。そこへ、宮田が一歩の元へやってきて海外へ武者修行することを伝えにきます。

思えば、一歩と宮田がライバルとして本格的に競い合う構図はここから始まったと言えますね。

覚えとけよ、カウンターのコツはな、タイミングと勇気(ハート)だぜ(単行本15巻)

宮田は東日本新人王戦で間柴に敗れてから、武者修行のため海外へ遠征に行くことになります。

宮田は、最初に渡ったタイ国で再起戦に挑みますが、無名で格下の選手に対し何とドロー(引き分け)という結果に終わってしまいました。

千堂を倒し、全日本新人王に輝いた一歩と比べ、宮田はみじめな自分に対し「いったい何をやってるんだ」と自己嫌悪に陥ります。

そんな宮田に、ジミー・シスファーというボクサーから試合を申し込まれます。

ジミーは、ボクシングへ転向する前はムエタイで32戦32KO無敗、ボクシングの戦績も10連続KO無敗のタイの英雄と呼ばれる強敵です。

ジミーは、自国でかませ犬に圧勝して人気を確立させることが狙いだったため、セコンド陣はこの試合を断ろうとしますが、宮田は試合の申し入れを受けることになります。

父から「パンチの質が軽い、ジミーにカウンターは通用しない」と断言された宮田は、負けたら引退する覚悟で試合に臨みます。

ジムでシャドーをする宮田に対し、ジムに所属するボクサーのパヤオは「イチローのシャドーはまるで切れ味の良い刃物」だと声を掛けます。

そんなパヤオの弟チャナは、宮田に憧れの気持ちを抱いており「イチローのようなカウンターが打てるようになりたい」と伝えますが、自分のパンチ力に自信を無くしている宮田はそっけない態度をとってしまいます。

しかし、宮田はチャナの言葉をきっかけに、全体重を乗せて打つカウンターを超えるカウンター「ジョルト」を生み出すのです。

ジムでパヤオ相手に「ジョルト」の練習を始めますが、減量苦で身体が動かず、何度も失敗を繰り返します。

食事も水も断ち、ハングリーな生活を送る宮田に対しチャナは「イチローは笑わないんだね…イチローは全然楽しくなさそう、ボクシングをする理由が分からない」と投げかけます。

宮田は、そんなチャナに対し「あると思うんだきっと、ボクサーだけにしか味わえない、笑える瞬間ってやつが…」と返し、自分をもう一度奮い立たせます。

試合当日。宮田はパヤオ相手には十中八九「ジョルト」を合わせられるまで練習しましたが、掛け率30対1というバカげた数字により、控室でナーバスになってしまいます。

しかし、前評判が悪くても努力で勝ち上がってきた一歩の姿を思い出すと、戦う覚悟が決まります。

リングへ上がりゴングが鳴ると、宮田は従来のアウトボクシングスタイルで戦いますが、3Rまで防戦一方のまま攻められてしまい、ついにダウンを喫します。

立ち上がった宮田は、ついに「ジョルト」を放つ覚悟を決めて踏み込みますが、またもジミーの強烈な右を喰らい二度目のダウンを奪われます。

テンプルにもらったパンチにより宮田の鼓膜は破れてしまい、インターバルでは「雨が降ってるよ…」と朦朧とした意識のまま4Rに入ります。

ジミーの猛攻に対しギリギリでパンチをかわす宮田ですが、鼓膜をやられた左耳にもう一度パンチをもらってしまい、ピンチを迎えます。

やみくもに左アッパーを繰り出し、これをかわしたジミーが勝利を確信し右ストレートを放ちます。

しかしこれは、「ジョルト」を放つための布石でした。

ジミーの右ストレートに対し渾身の「ジョルト」を叩きこんだ宮田は、初めてダウンを奪うことに成功します。

リングに叩きつけられたジミーは意識が戻らずセコンドからタオルが投げ込まれ、宮田は見事勝利することができました。

ボロボロになった宮田はリングを後にすると、チャナと目が合います。このとき、宮田は初めて笑顔を見せたのです。

宮田に賭けて勝ったお金で車を買ったパヤオに空港まで送ってもらう宮田一行。宮田は最後にチャナへ

覚えとけよ、カウンターのコツはな、タイミングと勇気(ハート)だぜ

と声を掛けて、韓国へと旅立ちます。

帰ってきた…帰ってきたんだ!(単行本16巻)

二日後に鴨川ジムメンバーとの合宿を予定していた一歩は、A級トーナメントに向けて練習に励んでいました。

そんな一歩の元へ、八木マネージャーから母が倒れたとの知らせを受けて、病院へ走ります。

病院へ着くと、釣り船屋の常連客から「過労による貧血で倒れた」と聞かされた一歩は、ボクシングばかりしていて母の体調不良に気づけなかったことで自己嫌悪に陥ります。

急きょ釣り船屋を一人で運営することになった一歩は、初めはロードワークや自主練をしながら両立しようと試みますが、あまりの業務量にプロボクサーを続けていくことに限界を感じ始めます。

その後、再びお見舞いへ行くと、一歩に釣り船屋を任せきりにしている罪悪感から退院しようとしている母の姿を見て、「自分がボクシングを続けたらまた無理をする」と感じた一歩は、ついに現役引退を決意するのです。

釣り船屋の営業が終わり船を掃除していると、ボクシング雑誌ライターの藤井がA級トーナメント1回戦で対戦予定の冴木のビデオを持って現れます。

一歩の現役引退をジムから聞いた藤井は止めに来たのです。

プロボクサーを諦めることを葛藤している一歩の元へ、同級生の梅沢が訪れます。

勤めていた会社を辞めてきた梅沢は、将来一歩を題材としたボクシング漫画を執筆するために、取材も兼ねて釣り船屋を手伝いたいと提案します。

翌日から一歩と梅沢の二人で釣り船屋の運営がスタートし、徐々に時間が取れるようになってきた一歩は「これならまた、プロで戦えるかもしれない」と気持ちが動きます。

本当は前の職場も仕事がイヤで逃げ出してきた梅沢は、あまりのハードワークにまた逃げ出そうとしますが、ボクシングに一生懸命な一歩の姿を見て思い直し、仕事を続けます。

時間ができた一歩はジムでトレーニングを再開し、合宿から帰ってきた鷹村らと再会します。

「リング上がれ、身体のなまり具合見てやる」と鷹村とのスパーリングが始まり、右フックでKOされる一歩。

痛みを感じたことで涙ぐむ一歩は、

「帰ってきた…帰ってきたんだ!!」

再びプロのリングで戦えることに喜びを感じます。

98巻60P鴨川

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