では今回も、はじめの一歩考察chやっていきたいと思います。
今回ですけども、いつもと少し趣向を変えて過去に連載されていた名作ボクシング漫画を
ランキング形式で解説していきたいと思います。
40代男性なら一度は目にしたことのある漫画ばかりを選出しておりますので、
当時アツくなった思い出に浸りながらお聞き頂ければ嬉しいです。
それではさっそく、始めていきましょう。
【第6位】ホーリーランド
第六位は、「ホーリーランド」を
選出しました。
「ホーリーランド」は、2000年から2008年までヤングアニマルで連載された格闘漫画です。
「ホーリーランド」は厳密にはボクシング漫画ではありませんが、主人公神代ユウがボクシングで街の不良と戦っていくストーリーなので、今回取り上げました。
神代は家にも学校にも居場所がなく、イジメを受けた経験から引きこもりのような生活を送っていました。
ある日、神代はボクシング教材を見かけ、自分の部屋でワンツーの打ち方を独学で練習し始めます。
神代は自分の居場所を求め、街を彷徨い不良たちをケンカで倒す日々を送ります。
気づけば「ヤンキー狩り」と呼ばれ始めた神代は、街の不良からターゲットにされますが、家に引きこもる日々に戻りたくない、自分の居場所を守りたい一心で戦い続けました。
そのときに出会ったのが、「路上のカリスマ」と呼ばれていた井沢マサキです。
井沢もまた、ボクシング部で活躍していた時に上級生から目をつけられ、ボロボロにされてしまいました。
井沢はリンチに加わったメンバーに復讐したことでボクシング部を除名されて、街の不良たちとケンカを繰り返す日々を送ります。
「路上のカリスマ」として崇められている井沢は、この当時はリストカットをした経験もあり、居場所がなくイジメにも遭っていた神代と似たような過去を持っていました。
物語の終盤では、街の不良たちを次々に倒し、頂点に上り詰めた神代ユウに井沢が挑戦状を叩きつけます。
最期の戦いでは神代が井沢に勝利し、それから3年後。
神代は街に残りヤンキー狩りを続け、井沢は街を卒業し、キックボクシングの世界で活躍するシーンで物語は終焉を迎えます。
この漫画の面白いところは、自分の居場所を表舞台ではなく「街」へ求める神代ユウの異常性ですね。
これまでイジメに悩むほど気が弱かったはずの神代ユウが、ワンツーを独学で練習しただけでケンカに明け暮れるというのは、まさに狂気と言えます。
内容としてはボクシングというより総合格闘技をテーマとしたケンカ漫画ではありますが、今回は第六位に選びました。
【第5位】リクドウ
ランキング第五位は、リクドウを選びました。
リクドウは、2014年から週刊ヤングジャンプで連載されていた、比較的新しいボクシング漫画です。
リクドウの主人公芥生リク(あざみりく)は、父親からヒドい虐待を受けていて、借金を苦に首つり自〇をした父親の体を復讐のために殴り続ける衝撃のシーンからストーリーが始まりました。
このときに出会ったのが、借金の取り立てをしていた暴力団員の所沢京介(ところざわきょうすけ)です。
所沢は、リクには子どもながら人間の急所を正確に撃ち抜く才能があることに気づき、ジャブやストレートの打ち方を教えます。
また、首を吊った状態の父親を殴りつけた所沢が、氏体を指差し「これが敗北者の姿だ」と言い放つセリフには衝撃を受けましたね。
リクはこのときの所沢の言葉によって、「自分は敗北者にはなりたくない」と反骨精神が芽生えます。
リクは父親の氏後、母親に引き取られますが、ヤ〇ザによってク〇リ漬けになっていた様子を目撃してしまいます。
ヤ〇ザの逆鱗に触れたリクは襲われてしまいますが、所沢から教わったパンチでジョー(アゴ)を打ち抜き、なんと大人を倒してしまいます。
しかし、しぶとく足を掴んできたヤ〇ザに恐怖したリクは、揉み合った際に近くにあった灰皿で殴打し、相手の命を奪ってしまいます。
正当防衛が認められ、施設に引き取られたリクは、再び出会った所沢の強さに憧れ、ボクシングを始める決意をしました。
…正当防衛とはいえ、幼いころに人の命を奪うという経験をしたリクは、ボクシングの世界で他とは一線を画す(かくす)チカラを発揮していくところにこの作品の魅力がありますね。
作者の松原氏と「神の左」で有名な元WBC世界バンダム級王者の山中慎介選手との対談では、貫通力のあるパンチの質やクレバーなファイトスタイルは山中選手を参考にしているとコメントしており、ボクシングファンをも唸らせる説得力と迫力がこの作品にはあります。
作中では、相手を〇すつもりで殴り続けるリクの様子にエリートボクサー兵頭楓は「初めて見た…〇すつもりで殴ってるヤツ」と評価しているほどです。
さらに、ボクシング漫画でもっとも大切な試合のシーンに関しても、パンチの破壊力や選手の感情といったところがド迫力の臨場感溢れるタッチで描かれているため、心が突き動かされてしまいます。
ストーリー背景が暗すぎるため、好みの分かれる作品とは思いますが、残酷なシーンばかりではありません。
リクが尊敬するボクサーと出会い、人間としても成長していく過程や、幼なじみ苗代ユキとの関係性など、最後まで飽きずに一気読みできてしまいました。
ボクシング好きなら一度は読んでおきたい名作です。
【第4位】ろくでなしブルース
ランキング第四位は、ろくでなしブルースを選びました。
といっても、ろくでなしブルースはボクシングというよりヤンキー漫画の部類には入りますが、主人公の前田太尊(まえだたいそん)とライバルの原田成吉(はらだせいきち)はボクシングの試合で戦っています。
太尊といえばキレたときにろれつが回らなくなるシーンや、仲間想いな性格がとても魅力的なキャラクターですよね。
私も小学校の頃、太尊のマネをして友達同士でケンカごっこみたいなことをしていた記憶があります。
「ろくでなしブルース」はゴリゴリのケンカシーンばかりですが、ところどころでギャグが挟まれていますし、キャラごとの感動名シーンも散りばめられているため、飽きずに読み進められます。
また、ヒロインの千秋はブリッ子キャラが災いしてキライという意見も多かったのが印象的でした。
太尊は入学して以来ケンカばかりの高校生活を送りますが、ボクシングの推薦で大学へ進学した畑中と再会し、スパーリングで戦うことでまた情熱を取り戻します。
連載初期からしばらくはタバコをやめられず苦しむシーンが描写されていますが、ボクシングで成功するために努力を続けて、途中から禁煙に成功していましたよね。
また、物語の中でコークスクリューブロー(フック)やライトクロスを身に付け、ボクサーとしての純度を高めていくシーンも印象的でした。
ただ、ボクシングのパンチをケンカに使ってしまっていた太尊は、四天王である鬼塚・薬師寺・葛西・川島を倒し、不良の世界でも頂点に立つことになります。
作品の終盤ではプロボクサーのライセンスを取得し、最後には宿敵白井(サリー)を倒して本格的にプロの世界へ挑戦することになります。
最終回では、太尊と原田がタイトルマッチで再戦するシーンが描写されています。
【第3位】B.B(ビー・ビー)
ランキング第二位は、高樹翎(たかぎりょう)と森山仁との戦いが描写されたボクシング漫画B.B(ビー・ビー)を選びました。
高樹はトランペット奏者として成功していたものの、ある日ケンカで森山仁に惨敗してしまいます。
その後、森山が高校のアマチュアボクシングで有名な選手だったことを知った高樹は、リベンジするためにボクシングの世界へ足を踏み入れます。
ここまでは良くあるボクシング漫画なのですが、この後のストーリー展開が斬新で非常に読み応えある作品に仕上がっています。
関東高校ボクシング大会で順調に勝ち進む両者ですが、木地本という卑劣な男の策略によって高木と森山の対決は実現することはありませんでした。
怒りに我を忘れた高樹はロッカールームで木地本へ詰め寄り、なんと素手で撲〇してしまったのです。
このときの撲〇シーンはかなりリアルに描写されていて、ボクサーの拳が人の命を奪う恐ろしい凶器なんだと自覚した瞬間でもありました。
人を〇めた罪を償うことよりも、このまま刑務所へ行ってしまえば森山と再戦する目標が達成できないと考えた高樹は、アメリカへ逃亡し闇ボクシングの世界へ足を踏み入れることになります。
また、高樹が当時交際していた小雪のお腹の中には子どもを宿しており、高校生ながらたった一人で出産・子育てをする決意をします。
高樹は全米制覇まであと一歩のところまで上り詰めますが、マフィアから命を狙われたことで今度は「眠れる羊たち(スリーピングシープ)」部隊の傭兵として戦場へ進むことになりました。
一方、日本では順調にプロの世界で勝ち上がる森山仁。
しかし、森山にはやさしすぎる欠点があり、克服するために余命僅かの自身の父親とスパーをすることになります。
父親をボロボロになるまで殴り続け、その後日本タイトルマッチへ挑戦した森山ですが、父親の容態を気にするあまり試合に集中できず、初の敗北を喫します。
その後、父親の氏を乗り越えた森山は超人的な強さを発揮し、世界ライト級統一王者の座へと一気に上り詰めました。
高樹は傭兵として何人もの人を〇害する日々の中で精神が崩壊していきますが、アメリカの市民権を得てようやく表舞台へと帰ってきました。
しかし、もう少しで小雪を迎えに行けるとなった矢先、なんと小雪は交通事故に遭い子どもを残しこの世を去ってしまいます。
絶望する高樹ですが、森山との再戦は実現し、試合の様子はテレビやラジオといったあらゆる公共電波によって世界中へ放送され、全世界へ感動をもたらしました。
なお、試合は森山のKO勝利で終わっています。
この作品のスゴいところは、主人公高樹が人を撲〇するシーンがリアルに描写されているところです。
傭兵時代には何人もの人を〇害していますし、決して一人の人間として褒められたものではありませんが、ひたむきに森山仁との再戦を目指し諦めない姿には大きな感銘を受けました。
【第2位】あしたのジョー
ランキング第二位は、不朽の名作「あしたのジョー」を選びました。
「あしたのジョー」は、1968年から1973年まで5年間連載されていた、まさにボクシング漫画の金字塔と言える作品と言えるでしょう。
完結してから50年以上経っても未だ語り継がれるほどですから、現代の漫画と比べても非常に大きな影響力があると言えますね。
東京の山谷(さんや)のドヤ街にやって来た矢吹丈は、元ボクサーの丹下段平に天性の格闘センスを見出され、ボクシングの世界へと誘われます。
しかし、悪さばかりするジョーは真剣にボクシングをすることなく、募金詐欺の犯罪に手を染めてしまい、鑑別所送りにされてしまいます。
鑑別所暮らしとなったジョーの元へ、丹下から「あしたのために」と書かれたハガキが届きます。
そのハガキにはボクシングの左ジャブの打ち方が書かれており、ジョーは次第にボクシングへとのめり込んでいきます
ジョーは鑑別所の大部屋のボスである西に目をつけられ、一度はリンチをくらい大ケガを負いますが、練習してきたボクシングのパンチで見事リベンジを果たします。
この後、特等少年院送りとなったジョーと西は、豚小屋の掃除中にわざと豚の大群を逃がして抜け出そうと画策します。
ここで立ちはだかった男が宿命のライバル「力石徹」です。
力石は向かってくるジョーのパンチにカウンターを合わせ、逃走を阻止します。
ケンカで初の敗北を喫したジョーは丹下にハガキを催促し、ここからさらにボクシングの世界へのめりこんでいきました。
力石とボクシングの試合で決着をつけることになり、再びリング上で向かい合う両者。
ボクシング技術では劣るジョーですが、何度倒されても立ち上がる闘志に力石は脅威を感じ始めました。
力石が放った渾身のパンチにカウンターを合わせたジョーと相打ちとなり、ダブルノックダウンとなります。
二人の再戦は引き分けとなり、力石はその後少年院を出てプロボクサーとして復帰することになります。
力石がプロになることを聞きつけたジョーは、自分もプロボクサーになることを決意します。
ジョーが自分との再戦を熱望していることを知った力石は、フェザー級からバンタム級へ転向することを決意し、ここから地獄の減量をすることになります。
そして力石とジョーがプロのリングで再び巡り会い、氏闘を繰り広げます。
力石のパンチにクロスカウンターを狙うジョーに対し、渾身のアッパーをクリーンヒットさせ、試合は力石のKO勝利で終わりました。
試合後、握手を求めるジョーの手を握ろうとした力石は前のめりに倒れ、医務室へと運ばれます。
医務室へと向かったジョーは、自分のパンチが原因で力石が氏亡してしまったことを聞かされ、ここで初めて人生の挫折を味わうことになります。
力石の氏によって憔悴しきったジョーは一度はボクシングへの情熱をも失ってしまいますが、丹下と一緒にもう一度プロの世界へと戻ります。
順調に勝ち進むジョーですが、実は力石との試合以来、顔へパンチを打つことに恐怖を感じるトラウマを負っていました。
しかし、カーロス・リベラとの対戦によってもう一度自分を取り戻したジョーは、世界王者ホセ・メンドーサを新たなライバルとして目指すことになります。
バンタム級東洋太平洋王者となったジョーは、ついにホセとの世界戦が実現します。
しかし、この頃のジョーにはパンチドランカー症状が出てきており、ホセとの試合前には葉子も試合を棄権するよう涙を流しますが、覚悟を決めたジョーはリングへと向かいます。
試合の最中、ホセによってパンチドランカーとなったカーロスを見て動揺したところを見逃さなかったジョーのパンチがジャストミートしますが、ホセも引かずに激しく打ち合います。
最終ラウンドまで打ち合い続けた両者ですが、勝負は判定に持ち越され、ホセの勝利となりました。
ホセの髪は白髪となり、リングサイドのジョーは「真っ白に燃え尽きた」灰のように、満足げな表情を浮かべていました。
【第1位】はじめの一歩
ボクシング漫画名作ランキング第一位は、「はじめの一歩」を選びました。
当然ではありますが、このチャンネルでは数あるボクシング漫画で「はじめの一歩」がもっとも面白いと思っています。
主人公の一歩は高校生の頃、実家の釣り船屋を手伝いながら学業と両立する孝行息子でした。
そんな一歩をイジメの標的にしていた梅沢グループ。梅沢らがいつものように土手でイジメていた様子をたまたまロードワーク中に見かけた鷹村が助けたことで、一歩は鴨川ジムを訪れることになります。
鷹村にケガの治療をしてもらい、「イジメをする連中もキライだが、ウジウジしているヤツも虫唾が走る」と辛らつな言葉を浴びせられ、泣きながら帰ろうとする一歩を呼び止めた鷹村は、ストレス解消にサンドバックを叩いてみろと提案します。
パンチの打ち方を教わり、一歩が思い切り打ち込むとサンドバックを吹き飛ばし、拳の皮がズルむけていました。
一歩は幼いころから釣り船屋で重い荷物を持ち不安定な船上で働く環境にいたことで、自然とアスリートに必要な体幹と強靭な足腰が出来上がっていたのです。
自宅で鷹村から借りたタイソンのビデオを観た一歩は、プロボクサーになることを決意し、鷹村へ再び会いにいきます。
一歩にプロボクサーが務まるわけがないと考えた鷹村は、葉っぱをジャブで10枚掴むという無理難題を押し付け、諦めさせようとしました。
しかし、持ち前の努力で練習を続けた一歩は、一週間後に鷹村の前で見事葉っぱを10枚掴み、ボクシングの世界へ足を踏み入れることになるんですよね。
第一話から読み返してみて改めて感じるのは、これまで「ボクシング=不良」の図式を覆したのが「はじめの一歩」という作品の大きな功績だと思います。
一歩はイジめられっ子で気も弱く、ケンカには無縁の人生だったのに、ボクシングでは夢中でパンチを繰り出すところが当時は衝撃でした。
ここから宮田や間柴、千堂といったライバルと出会い、日本フェザー級王者となった一歩は会長と共に世界の強豪に挑みますが、世界前哨戦にゴンザレスに敗れ、再起戦でもゲバラに敗れたことで、現役引退を決意しました。
「はじめの一歩」セコンド編に関して、辛らつな口コミも多いですが、一歩が現役引退してからすでに5年以上連載を続けてこれている実績を考えると、多くのボクシングファンを唸らせる魅力が作品にあるのは疑いようがありません。
また、当chでは「はじめの一歩」セコンド編のあらすじやトレーナー(名伯楽)ランキングをテーマとした動画をアップしています。
まだご視聴されていない方は、概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひ観て頂けたらと思います。
「はじめの一歩」の長期連載を支えるのは、一歩以外の魅力的なキャラクターを次々に生み出していった功績もあるでしょう。
最近では、鴨川メンバーに青木の弟泰平と欽太郎が加わり、新たな展開が起こりそうな期待もありますね。
現在では間柴と千堂の世界戦が続けて予定されているため、「はじめの一歩」ファンにとって見逃せないタイミングと言えるのではないでしょうか。
それでは、今回はこの辺で終わりたいと思います。
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