では今回も、はじめの一歩考察ch
やっていきたいと思います。
板垣の現在の状況や人物像、戦績や
必〇技は?モデルとなったボクサーはいるのか?
また、板垣が覚醒してからクロノスと
ネーミングされるまでの流れから、
最近では「板垣は弱くなった」という評価も
あるので、
気になる読者の方は多いのでは
ないでしょうか。
今回の動画では、板垣の近況について解説した後で
今後の展開についての考察もしていきたいと思います。
また本動画は、連載開始から現在(2023年8月)までの
板垣情報を集約した内容となっておりますので、
ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
なお、概要欄にタイムテーブル(もくじ)を
掲載しておりますので、
見たい部分からご視聴ください。
それでは、行きましょう!
板垣の戦績、日本ランクについて
板垣の戦績は、2023年8月時点で
17戦15勝2敗10KOとなっており、
デビュー戦で牧野丈人(まきのたけと)、
日本フェザー級タイトルマッチで
今井京介に敗れています。
板垣の初登場は当時18歳、
当時の日本フェザー級王者
幕の内一歩に憧れて鴨川ジムの門を叩きます。
板垣は、高校時代はどんなスポーツも
こなす万能タイプで、
アマチュア時代から活躍してきたものの、
今井との試合は3戦3敗と一度も勝てなかった
悔しさからプロの世界へ挑戦します。
しかし、鳴り物入りでデビューした板垣は、
格下と評価されていた牧野に敗北してしまい、
一度は自信を失ってしまいます。
しかし、その後に挑戦した東日本新人王戦準決勝で
牧野へのリベンジを果たし、
決勝ではアマ時代一度も勝てなかった今井を
判定で下します。
その後、徐々に隠された才能を
発揮し始めた板垣は、
なにわ拳闘会の星との一戦で覚醒し、
相手のパンチがスローモーションで
見えるようになります。
その後、A級トーナメントに出場した板垣は、
かつて一歩と戦った唐沢、冴木を下し、
日本フェザー級タイトルマッチで再び今井と
戦いますが、
まさかの1ラウンドKO負けとなってしまいます。
今井に敗北後、深刻なスランプに陥った板垣は、
2戦続けて格下相手に判定までもつれ込んでおり、
今後の復活に期待したいところです。
板垣が覚醒するまでの流れ
板垣が最初に覚醒し始めたのが、
東日本決勝で今井に勝利した後でした。
板垣は、沢村戦を控えた間柴から
スパーリングパートナーに指名され、
出稽古に行く日々を送っていました。
スパーとはいえ、間柴が相手なら
ボロボロになって帰ってくるだろうと予想していた
鴨川メンバーの前に現れた板垣の顔は、
10日間もスパーをした割に打たれた跡が
まったくなく、
板垣いわく「パンチが見える」「手を出すと
カウンターが入ってしまう」
間柴の調子は決して良くないのではないかと
予想していましたが、
実は間柴の調子が悪いのではなく、板垣の
能力が覚醒したからこその結果でした。
星戦の前に戦った試合では、
すでに相手がスローモーションに
見えてはいましたが、
まだ能力を使いこなせない板垣は苦戦し、
ギリギリで判定勝ちを収めています。
すでに板垣の覚醒に気づいていた
篠田トレーナーは、
木村・青木のタイトルマッチで勝てず、
次の星戦でも板垣が負けるようなことがあれば、
選手の才能を生かせられなかった責任は
自分にあるとして
鴨川会長へ辞表を提出しています。
そして迎えた星との一戦、ファーストコンタクトで
星の動きがスローになっていることが分かると、
板垣は終始カウンターで圧倒し、
1ラウンドKO勝利を収めています。
さらに、A級トーナメントで唐沢と対戦した後、
ゾーンに入ると相手の身体が透けて見えて
筋肉の動きや吐く息までが見えると
コメントしています。
冴木と対戦した際は、
ガキ・シャッフルと題した全身のパーツを使う
フェイントを編み出し、
一歩が冴木を倒したKOレコードを
塗り替える目標を達成します。
今井と対決した日本フェザー級タイトルマッチ
では時空をつかさどる神、
クロノスの称号を与えられた板垣は勝利を
期待されていましたが、
まさかの1ラウンドKO負けとなり、
ここから現在まで板垣は長いスランプに
陥っています。
作者森川氏と板垣のモデルとの喧嘩
ここ最近、板垣の試合が作中でほぼ
描写されず、冷遇されている原因として、
作者森川ジョージ氏と板垣のモデル
福島学氏の喧嘩が理由ではないかと
ネット上でウワサされています。
福島選手は、元日本Sバンダム級級、
東洋太平洋Sバンダム級王者です。
福島学氏は、もともとははじめの一歩を
読んでボクシングを始め、
たまたま入ったジムが偶然森川ジョージ氏の
運営するボクシングジムだったのが
知り合うきっかけです。
福島選手は、Sバンダム級世界タイトルマッチを
経験しており、
この時にかかった諸費用をすべて森川ジョージ氏が
負担していたことから、
少なくとも現役の頃は信頼関係はあったものと
思われます。
ただ、福島選手は2007年には花形ボクシングジムへ
移籍しており、
ここで仲たがいをした可能性がありますが、
当時、雇われ会長として就任した高橋ナオト氏が、
練習中にパチンコをしたりジム内で漫画を読んでいたりと、
勤務態度に問題があったことが移籍の理由ではないかと
考えられるため、
結局のところ、森川ジョージ氏と福島学氏との
仲がどうなっているのか、真相はわかりません。
作中では、今井戦後に板垣が急に弱くなっているため、
作者がキャラに対し愛情がなくなったのではないかと
予想する声があります。
こいつは宮田モデルにしたボクサーの高橋ナオトと
ケンカ別れして宮田消して板垣モデルにしたボクサー
福島学ともケンカ別れして板垣けしたしょうもない
性格してる漫画家やで
こちらがネットから引用した口コミなのですが…
正直、この一言だけでは真意が
確かめようがないですよね。
こちらの件について、何か事情をご存じの方が
いらっしゃいましたらぜひ、
コメント欄にてお知らせください。
板垣の人物像について
板垣は、宮田のジョルトを観ただけで試合で
実践できるほどの圧倒的なボクシングセンスと
宮田をも凌ぐと言われるスピードが魅力の
ボクサーです。
天然の明るい性格からか、
試合で勝つとコーナーポストから
バク宙をしたり、
家族と一緒にポージングをしたりと
派手なパフォーマンスを披露しています。
甘いものが大好物で、
試合後にクレープやジュースを飲みすぎて
体調を壊したことがあるほどです。
板垣は楽観的で自信過剰な性格からか、
相手を下に見てしまう癖があり、
思わぬ苦戦を強いられる場面も多いです。
板垣は人懐っこく、物おじしない性格で、
あの鷹村にさえ遠慮せず話しかける度胸があります。
また、スパーリングをしたきっかけに間柴と
一緒に買い物の約束をしたり、
一歩と久美の進展状況をコッソリ
報告しています。
また、久美を束縛する間柴(兄)に対し、
「彼女はもう大人なんだから
自主性に任せるべき」
と大事な妹を持つ同じ兄として、
苦言を呈するシーンが印象的でした。
一歩に対し尊敬とあこがれの気持ちが強く、
デビュー戦で敗北後「自分から手を止めた
キミが悪い」と言われてから、
今井に勝つ目標よりもいつしか一歩から
「プロの顔になった」と認められることを
目標に努力しています。
また、板垣は久美へ秘かな好意を
抱いており、
妹の奈々子は一歩へアプローチし、
ライバルの今井は奈々子へ好意を
寄せているという
複雑な関係が続いています。
また、板垣はA級トーナメント唐沢戦の後
ライターの飯村真理と遊園地デートに
出かけているため、
将来的にこの二人が付き合うことも
ありそうですね。
板垣の家族、クセのある父親
板垣の家族の初登場は単行本46巻です。
板垣の見た目はイケメンでエリートっぽい
雰囲気ではありますが、
実は貧乏な家庭で育っており、
高校・大学と特待生で入学しています。
しかし家族はいつも明るく
ダジャレ好きな温かい感じです。
板垣の父親はかつて勤めていた会社を
リストラされた後、
警備会社に勤めており、ここも後に
リストラされる苦労人ですが、
かつらを使ったダジャレで家族を
いつも笑わせる明るいキャラクターです。
妹の奈々子は元々一歩の大ファンで、
今回の一歩の訪問をきっかけに久美と
恋敵となります。
板垣の名勝負ランキング7選
ここからは、板垣の17戦の中から
作中でメインとして取り扱っている7つの名勝負を
ピックアップして解説していきます。
第7位【板垣VS牧野】1ラウンドKO負け(単行本41巻)
板垣のデビュー戦は、
プロ入りしてまだ勝ち星がない
牧野との対決でした。
牧野は、次に負けたらプロを引退する覚悟で
試合開始早々に大振りで殴りかかりますが、
板垣は冷静に足を使い手数で応戦します。
ラフなパンチで応戦する牧野に
カウンターを合わせ、
いよいよKOと思われた矢先、突進してきた
牧野の額が当たり、
板垣はレフェリーにバッティングを
アピールします。
この隙を逃さなかった牧野は左で
ダウンを奪い、
客席の青木は「鳴り物入りでデビューした
アマのきれいなボクサーが潰される典型」
と深刻な表情を浮かべます。
立ち上がった板垣に襲い掛かる牧野は、
またも大振りのパンチを放ち、
今度はエルボーがアゴに入ってしまい、
二度目のダウンでKO負けとなります。
二度も反則されたことに猛抗議する板垣は
リングを下りず、
この光景を見た観客から大ブーイングを
受けてしまい、
最悪のデビュー戦となってしまいます。
第6位【板垣VS牧野】2ラウンドKO勝利(単行本62巻)
板垣は、デビュー戦で敗北した因縁の相手、
牧野と東日本準決勝で再び対決します。
板垣は、続く決勝の今井にもアマ時代に
3連敗しているため、
過去に負けた相手との2連戦を控え、
ナーバスな日々を送っていました。
一方、板垣に勝利した後で
「反則で勝った」と酷評された牧野は、
「手段は問わず勝てば良い」という
考えに至り、
これまでもヒジやバッティングといった
反則を使って勝ち上がってきました。
試合が始まると、
開幕からヒットマンスタイルでフリッカーを
連打する牧野に対し、
ガードを上げて迎え撃つ板垣。
クリーンヒットは許さないものの、
距離感が掴めず何度も危ない場面が
きますが、
板垣は強気のノーガードで迎え撃ちます。
パーリングでフリッカーを完璧に攻略する
様子を観ていた客席の間柴は、
「スパーで同じことをオレもやられた」と
コメントしています。
牧野がテンポアップすると板垣も同時に
ギアを上げ、
フリッカーを払いのけて放った左が
ついにクリーンヒットします。
得意のハリネズミラッシュで完全に
主導権を握る板垣に対し、
クリンチすらできない牧野は悔しがる
表情をみせます。
コーナーポストに追い詰められ、
板垣のラッシュを浴びた牧野の顔は
腫れあがり、
ここで第一ラウンドが終了します。
続く第二ラウンドも完全に板垣のペースで
試合が進み、
左をもらった牧野はついにダウンします。
立ち上がった牧野は、ついに反則を使って
勝ちにいきますが、
板垣はエルボー・バッティングと続けて
ガードします。
板垣は前かがみに重心を置き、
足を止めて打ち合いに行きます。
牧野のパンチをもらいますが、
気迫でたじろかせると、
今度は右のカウンターで二度目のダウンを
奪い、二ラウンドKO勝利を収めます。
第5位【板垣VS今井】判定勝利(単行本65巻)
アウトボクシングで戦う唐沢を完璧に攻略した
一歩のインファイターの戦いを見た板垣は、
同じくインファイターの今井と戦う自分も、
同じ試合内容をトレースするであろう未来が
見えてしまい、ナーバスになります。
プロ入りしてさらにパンチ力がアップした今井に
対し、足を使って果たして対抗できるのか?
板垣は決勝の一週間前に一歩とスパーをして
最終調整を行うことになります。
スパーでは終始スピードでかく乱する板垣に対し、
一歩は「仕上がりは良い」と評価しながらも
浮かない顔つきで屋上へ向かいます。
一歩の後を追って屋上に来た鷹村は、
「お前じゃ今井に勝てないと言ってやれ」と
本音を伝えるよう促します。
鴨川会長に言われて屋上へ来た板垣に対し、
一歩はインファイトで戦えば今井のペースを
乱せるし、
6Rの間で立て直すのは難しいと
アドバイスします。
ここで板垣は、試合当日まで今井と
打ち合うべきか悩み、葛藤し続けます。
試合当日を迎え、板垣が思い切って
インファイトを選択するのか、
足を使って戦うのか、鴨川ジムメンバーは
固唾を飲んで試合を観戦します。
試合が始まると、板垣は足を使って
戦うことを選択しました。
対する今井はいつも通り、
スピードでかく乱する板垣を捕まえる
作業となり、プレッシャーをかけていきます。
板垣は手数で対抗するも、
やはり今井の強打をずっと避け続けるのは
難しいと判断し、
前傾姿勢でインファイトの打ち合いを
選択します。
今井の強打を完璧にかわし、
手数で圧倒する板垣はペースを握ったまま
第一ラウンドが終了します。
続く第二ラウンドもインファイトを
仕掛ける板垣は、
至近距離で足を使い高速移動しながら
打ち合う超高等技術を魅せ、
会場を沸かせます。
板垣は、強打者との初めてのインファイトを
実践し、
幕の内一歩の見ている景色を見れたことで
興奮状態となり、
続く第三ラウンドも「幕の内一歩の見てる景色を
もっと見たい」と打ち合いに行きます。
激しいパンチの交換が続き、
今井のボディを三発もらってしまった板垣は、
足が止まってしまいます。
手数で圧倒する板垣に対し、
今井は足元だけを見て位置を確認し、
強打を振り回す作戦に出ます。
段々と今井の強打をかわせず
ガードするシーンが増え、
手数とカウンターで応戦する板垣に対し、
今井は単発の剛腕でダメージを与え続けます。
第四ラウンドが終わると、
板垣優勢で進んでいたはずが、
悲壮感が漂います。
第五ラウンドが始まると、
早くもロープ際に追い詰められ、
ボディブローをもらい悶絶する板垣。
もうパンチを避けることも、
ガードすらできない板垣は、
なんと今井の強打と真正面から撃ち合いに
いきます。
第五ラウンドが終わり、
倒れこむようにセコンドに帰ってきた板垣を
見た鴨川会長らは、試合続行すべきか迷います。
ここで、観客席から走ってきた一歩が
板垣の名前を呼ぶと、意識を取り戻します。
ボロボロの板垣を見て言葉を失う一歩。しかし、
言葉もなく目で一歩の意思をくみ取った板垣は、
なんと立ち上がり試合続行を決断します。
最終ラウンドを迎え、またも危険な相打ち合戦を
繰り広げる両者。
今井の強打をもらい、ついにダウンする板垣ですが、
鷹村や青木、木村の戦った姿を思い浮かべ、
自分を鼓舞します。
板垣はすでに満身創痍でボロボロになっていますが、
その眼は希望を失っておらず、
一歩へ挑戦する志を持つ自分の方が上だと
見下す今井が、板垣の気迫に圧倒されます。
パンチ力の差にいずれ心が折れると予想した
宮田に対し、
鷹村は「鴨川の血族は意識がある限り戦い続ける」
と反論します。
そう言い放つ鷹村の眼には、間柴戦で見せた宮田の
雄姿と板垣が重なります。
最終ラウンド終盤、押せば倒れそうなほど
ボロボロになった板垣にとどめの一撃を放つ今井。
ここで板垣の脳裏に浮かんだのが、
いつでも先に手を出し続けてきた幕の内一歩。
板垣は最後の気力を振り絞り
ハリネズミラッシュを放ち、
弾幕の内一発が今井のアゴを打ち抜きます。
今度こそ、すべてのチカラを使い果たした板垣は
動きが止まり、
今井は勝利に向けて最後の一撃を放ちます。
しかし、今井もついに限界を迎え、あと一歩の
ところで拳が止まってしまい、
崩れ落ちそうになる板垣を称えるかのように
抱きかかえます。
二人の勝負は判定の結果を待つことになり、
板垣の意識は混濁しており危険な状態でしたが、
最後の判定の結果は「勝ち負けじゃない。精いっぱい
やった自分の結果をちゃんと自分の耳で聞きたい」
と判定結果を待ちます。
判定の結果は…
板垣がわずか1ポイント差で上回り、
見事判定勝ちを収めます。
ここで板垣はアマ時代に3連敗していた今井に
ようやく一矢報いることができました。
控室に戻った板垣は、セコンドの一歩から
「あきらめるな」とメッセージを受け取ったと話し、
板垣と一歩との強い絆が実感できる名シーンでした。
板垣はフェザー級東日本新人王に輝き、
この年のMVPにも選ばれました。
第4位【板垣VS星】1ラウンドKO勝利(単行本75巻)
板垣は、今井に勝利してから徐々に能力が
覚醒し始めますが、
時間軸のズレに慣れていないために
前の試合で苦戦しています。
調子が上がらないまま初の8回戦、
しかも地元の人気ボクサー星との一戦を迎え
ナーバスな気持ちのまま試合に臨みます。
試合が始まると、星はバックステップする板垣を
追うようにダッシュし右の正拳突きを放ちます。
すると、板垣は星の動きがスローモーションに見え、
「なぜ打ってこないんだ?」と戸惑いを見せるも、
星のアゴへカウンターを放ちます。
するとそのまま前のめりに倒れる星を見て、
未だ戸惑う板垣。
一方、すでに板垣の才能に気づいていた篠田は
「当然の結果」とコメントします。
星が立ち上がり、板垣はようやく自分の集中力が
マックスになったことで相手がスローに
見えたことを理解します。
星は震える足を自身の拳で一喝し、
板垣の元へ再びダッシュします。
板垣は星のラッシュをかわしながら、
「あと10cm…あと5cm…」
「次は髪に触らせる」といった余裕を見せ、
観客席の鷹村も「完全に遊んでいる」と
コメントします。
完全にノーガードで星のラッシュを
かわし続ける板垣。
ここで星は、板垣のカウンターをもらう
覚悟で踏み込み、パンチを繰り出します。
しかし、板垣は一瞬で5発のパンチを
打ち込み、レフェリーは両腕を交差。
板垣は一ラウンドKO勝利を収めました。
第3位【板垣VS唐沢】2ラウンドKO勝利(単行本93巻)
唐沢は、板垣がA級トーナメント初戦で
戦ったボクサーです。
かつて、一歩も唐沢と対戦しており、
2R2分15秒でKO勝利を収めています。
板垣は、一歩のKOレコードを塗り替える
目標を秘かに抱き、試合に臨みます。
試合が始まると、のっけからハイスピードで
パンチの応酬が始まり、
板垣がオープニングヒットを奪います。
板垣は、唐沢が自分のスピードに
ついてこれないとみて、
カウンターが取れると自信をつけます。
板垣は、唐沢のパンチをわざと紙一重で避け、
大振りを誘ったところをカウンターで
反撃します。
段々とギアを上げ、
唐沢の右にクロスカウンターを合わせ、
調子が乗ってくる板垣。
お互いにトップギアでパンチの応酬が始まり、
スピード勝負となりますが、
やはり板垣に軍配が上がります。
ここで自分のスピードの方が完全に上だと
確信した板垣は、
宮田から盗んだジョルトの構えを取り、
カウンターを狙います。
しかし、確実にカウンターを合わせに
いったはずが、
板垣はなんとダウンしてしまいます。
ダウンから立ち上がるも、ダメージで
足がふらつく板垣は、
上半身の動きだけで唐沢のパンチを
かわします。
回復してきた板垣は、再度カウンターに
挑戦しますが、
またも失敗してしまい一旦距離を取ります。
唐沢は、あえて自身のスピードを下げ、
板垣に自分の方が早いと錯覚させた後に、
パンチを放つタイミングでギアを
上げる戦法を取っていました。
板垣は「相手の方が早いのか?」と
疑心暗鬼になってしまい、
完全に手が止まってしまいます。
板垣としてはカウンターで攻めたい
ところですが、
すでにダウンを奪っている唐沢から
攻める理由はなく、
板垣は打ち合いに行くしか選択肢が
ありません。
板垣から打って出ますが、
唐沢の長いリーチから繰り出される
左ジャブに翻弄されてしまいます。
ようやく射程距離に入った板垣は
右を放ちますが、
額で受け止められてしまい、
拳を痛めた状態で第1Rが終了します。
続く第二ラウンドも、
板垣は考えがまとまらないまま距離を
詰めにいきますが、
唐沢の早い左に翻弄され続けます。
刻一刻と目標のKOタイムが近づき
焦る板垣は、
前に一歩がウォーリー戦で
「小さな目標を立てて少しずつ
大きくしていった」
と話していたのを思い出します。
板垣は、一歩と同じようにまずは
ジャブを一発当てることを目標に設定し、
右拳は痛めているため最後のフィニッシュで
使う作戦を立てます。
上下左右に身体を振り、なおかつ高速で
動き始める板垣。
リング中央に陣取る唐沢に対し、目で追えない
ほどのスピードで動き、
相手の見えないところからパンチを
繰り出そうとする板垣は、
残りの体力をすべて注ぎ込みます。
集中力を上げついにゾーンに入った板垣は、
残像が見えるほどのスピードでかく乱していきます。
これに対し唐沢はガードを固めますが、
板垣は隙間を見つけてパンチをねじ込んでいきます。
完全にリズムに乗った板垣に対し、
焦る唐沢はスピードで対抗しようとしますが、
今度はウォーリーのロープワークから
またも姿を消す板垣。
完全にボクシングハイとなった板垣は
左を当てることに集中し、
ひたすら連打を繰り出します。
唐沢はブロックしようとしますが、
ガードの隙間からパンチが徐々に
当たり始め、
最後に渾身の右を振り抜きますが、
すでに意識を失った唐沢はダウンします。
レフェリーは両腕を交差し、板垣は
二ラウンドで見事KO勝利を収めました。
第2位【板垣VS冴木】4ラウンドKO勝利(単行本98巻)
板垣は、唐沢戦に続き冴木戦も一歩の
KOレコードである4R2分12秒を
上回る時間で倒すことを目標に設定します。
第一ラウンド、両者互いにスピードで争う
試合展開から始まり、
お互いにほぼノーガードで対峙します。
ハリネズミラッシュをすべて避けられた
板垣が息切れしている間に、
今度は冴木のフリッカーが放たれます。
これに対し、なんと板垣は前進しながら
フリッカーをかわしていきます。
板垣は、過去に対戦した牧野や間柴との
スパーリングの経験によって、
フリッカーをさばく技術がすでに
身についていたのです。
接近戦でも互いにクリーンヒットは
とれず、両者再び距離を取ります。
普通に打ち合っても埒が明かないと見た
板垣は、
ギアを上げてリングを丸く広く使い始めますが、
冴木もこの動きにぴったりとついていきます。
リング上で加速しながら手を出し合い、
避け合う両者。
お互いパンチが当たらないまま、
第一ラウンドが終了します。
続く第二ラウンドも、目まぐるしく両者が動く
展開となりますが、
板垣は冴木がまだ右を使っていないことに
不満を感じます。
ついに冴木が右を放ちますが
そのスピードは遅く、
板垣はカウンターを狙いにいきます。
しかし、これを読んでいた冴木は
スリッピングアウェイでかわしつつ、
左のロングフックをクリーンヒット
させます。
板垣は冴木の左に対し、時計回りに
かわしながら攻撃しようとしますが、
冴木の右によって進行が遮られ、
フェイクと本命パンチを織り交ぜながら
攻められていきます。
フリッカーももらうようになり、
板垣の右眼はかつての一歩と同じように
腫れあがり、見えなくなってしまいます。
板垣の見えなくなった氏角から左を
もらったところで、
第二ラウンドのゴングが鳴ります。
続く第三ラウンドも右側の氏角から
パンチを当てられ、
攻められ続ける板垣。
完全に追い詰められた板垣は、
アリ・シャッフルのステップを
刻み始めます。
おちょくられた冴木は襲い掛かりますが、
板垣は視界を奪われたにもかかわらず、
徐々にパンチをかわすようになります。
板垣のアリ・シャッフルは、
目・肩・拳・ヒジ・ヒザあらゆる身体の
パーツをフェイントに使う動きで、
目で追っていた冴木は唐沢と同様に姿を
見失うようになります。
板垣のボディブローも入るようになり、
試合は徐々に板垣のペースになります。
冴木は、板垣の眼を見てフェイントを
読み解こうとしますが、
完全に頭を空っぽにしている板垣の思考を
読み取れず、
何度もフェイントに引っかかってしまいます。
ラウンド終盤にようやく顔にパンチを
当てたところで、
第三ラウンドが終了します。
迎えた第四ラウンド、
アリ・シャッフルで集中を高める
板垣に対し、
すでに足が動かない冴木は
ここでガードを上げて迎え撃ちます。
右眼の視界が塞がっているハズの板垣ですが、
「リングを上から見ている感覚」で
冴木を追い詰めていきます。
ガードを固める冴木に対し、
隙間からパンチを放り込んでいく板垣。
冴木の反撃に対し、板垣はカウンターで
ことごとく撃墜していきます。
このまま勝負を仕掛ける板垣ですが、
今度は冴木のカウンターを
もらってしまいます。
冴木はラウンド序盤からガードを固めて
板垣のパンチの軌道を体で覚え、
ここでようやく反撃に出たのです。
高速の打撃戦が始まり、
ディフェンスより当てることにシフトした
両者のパンチが交錯します。
冴木の高速コンビネーションをかわした
板垣のハリネズミラッシュで
冴木からダウンを奪います。
冴木はすでに限界を超えている状態で
立ち上がり、
板垣は自身の血を舐めて最後の力を
振り絞ります。
しかし、すでに力が残っていない冴木は
板垣の左で倒れ、ここで決着となります。
新旧スピード対決は板垣に軍配が上がり、
スピードキングの称号を手に入れたと同時に
A級トーナメント制覇となりました。
第1位【板垣VS今井】1ラウンドTKO負け(単行本105巻)
板垣は唐沢・冴木を破りランキングは
日本フェザー級一位となり、
タイトルマッチで再び今井と対決することに
なります。
試合が始まると、開幕からいきなりダウンを
奪われる板垣。
何が起こったのかわからず混乱した様子を
見せます。
今井は、手が付けられないほど成長した
板垣を倒すには
コーナーに追い詰めるしかないと
作戦を立て、
ボディブローで足を止め左でKOしています。
ダウンから立ち上がった板垣は、ボディの
ダメージで足が動かず、
コーナーを背負ったまま再びガキ・シャッフルで
集中を高めます。
ボディワークだけで今井の強打をかわし、
カウンターを合わせる板垣ですが、
今井は頭を押し付けてコーナーへ
追い詰めていきます。
板垣のカウンターを歯を食いしばり耐え、
再びボディブローで攻める今井。
板垣の足を完全に止めた今井は、
ここから猛攻撃に出ます。
板垣はここでも強気にガードを下げて
カウンターを狙いますが、
コーナーへ追い詰められた状態では
腰の入ったパンチが打てず、
逆に今井はゼロ距離からゴリゴリと
ボディ狙いを愚直に繰り返します。
板垣は今井のパンチがスローに見えていながら
対処できない地獄の苦しみを味わいながらも、
レフェリーに試合続行をアピールします。
板垣はわざとボディをブロックし、
今井のパンチをカウンターで迎え撃ちますが、
すでに限界を迎えていたために今井の強打を
まともにもらってしまい、
プロ入りして二度目の敗北を喫しています。
板垣の今後、予想できる展開を考察
日本タイトルマッチで今井に敗北後、
長いスランプに陥っている板垣ですが、
今後はどうなっていくのか?
考察していきたいと思います。
板垣は、将来的に他のジムへ移籍後、
再起した一歩へ挑戦する流れになると
考察しています。
板垣は、A級トーナメントで勝ち上がり、
才能も開花させていく中で、
尊敬している幕の内一歩に対して
徐々に「乗り越えたい」欲望が
渦巻くシーンが描写されていました。
どう考えても、将来的に板垣が一歩へ挑戦する
伏線として描かれているとしか思えませんし、
逆に挑戦しないまま普通に試合を
こなすだけだとしたら、
今後の板垣のストーリーがまったく
面白くなくなってしまいますよね。
また、板垣は新人王準決勝前に間柴に対して
「実は京介に負けたことに関してはもう
それほどこだわっていない」
とコメントしていることからも、
今井とのライバル対決が今後は成立しない
伏線と考えられます。
実はネット上では、一歩の再起戦の相手が
今井になるのでは?との予想もあります。
確かにそのストーリーも面白くはなるでしょうが、
板垣の高校時代のライバルである今井を
一歩が倒してしまったら、
やはりどこか冷めてしまいますし、
では一歩が負けたらどうかと考えると、
もっと冷めてしまいますよね。
また、A級トーナメントでは唐沢・冴木共に
もう一度一歩に挑戦する夢を打ち砕いたのが板垣で、
彼らは「幕の内に挑戦しない」板垣に
負けてしまったことを心底悔やんでいました。
以上のことから、板垣の最終目標は
あくまでも幕の内一歩。
となると他ジムへ移籍していずれどこかで
相まみえるというのが当chの考察なのですが、
皆さんはどのように予想しています
でしょうか?
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それでは、今回はこの辺で終わりたいと
思います。
ここまでご視聴頂き、
ありがとうございました!
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