「はじめの一歩」最凶の悪役ランキング12選!胸クソキャラ大集結

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では今回も、はじめの一歩考察ch
やっていきたいと思います。

今回ですけども、これまで「はじめの一歩」作中に登場した悪役キャラについて、ランキング形式で解説していきたいと思います。

ただ、「はじめの一歩」は少年マンガなので、悪役は最終的に正義のキャラによってボコボコにやられスカッとするお話になっています。

この動画でぜひ、ストレス解消して頂ければと思います。

それではさっそく、「はじめの一歩」最凶の悪役キャラランキングへいってみましょう。

【第12位】青木泰平

青木泰平は、単行本123巻で登場したキャラで、対立する不良グループとのケンカに勝つために一歩へ近づき、ボクシングを教わります。

初めの頃はテルをイジめている現場に居合わせたため、一歩はまったく信用していませんでしたが、「テルに謝ること」「葉っぱを5枚掴むこと」この二つの条件をクリアした泰平を育てることにします。

一歩の指導により十分な実力をつけた泰平は豪雨が降り注ぐ中、一歩は欽太郎グループとケンカをしていた現場を目の当たりにします。

このときの泰平は、師匠の一歩に対し目に余るほど横柄な態度をとっているので、制裁を下してほしいと誰もが思いましたよね。

リング外で初めてブチギレした一歩は平手打ちで泰平を殴り倒し、この事件がきっかけで泰平と欽太郎は一歩へ弟子入りを志願することになり、鴨川ジムの新メンバーとして現在も描写されています。

なお、こちらの動画で一歩が作中でブチギレしたシーンをランキングでご紹介しています。概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご視聴ください。

【第11位】熊

単行本26巻で猫田の元へ合宿に行った鴨川メンバーは、熊よけの鈴をぶら下げてランニングをしていましたが、鷹村はこれを恥ずかしいと言って鈴をつけずに一人走っていました。

そのときに熊に遭遇してしまい、ここからある意味「はじめの一歩」史上ベストバウトと言える鷹村と熊との死闘が始まります。

鷹村は一人走りながら「熊が出たらやっつけて伝説の男になろうと思った」などと言っていると、本当に熊が現れます。

戦るカクゴを決めた鷹村はファイティングポーズを取りますが、身長185cmを優に超える熊の体格に警戒心を高めていきます。

投げ技や締め技、もしくは打撃系でいくか迷っていると、大木をヘシ折るほどの破壊力で襲い掛かってきた熊は、あの巨漢の鷹村を吹き飛ばすほどのパワーで殴りつけてきます。

鷹村は熊の右をサイドステップでかわすと、ガラ空きのジョーへ渾身の右をヒットさせますが、まったくダメージが与えられず、胸を爪で引っかかれて出血してしまいます。

すごいスピードで突っ込んでくる熊に今度はカウンターで眉間にパンチを浴びせると、先ほどと違い明らかに効いている様子のクマを見て、鷹村はリーチの差を生かしてラッシュを浴びせます。

見事熊を倒し、ペンションに戻った鷹村はその日の夕食に自分が倒した熊が出てきたことで号泣していたのが印象的でしたね。意外に動物好きな一面が明かされた鷹村VS熊の一戦を第11位に選びました。

【第10位】牧野文人

牧野は、単行本41巻で登場したキャラで、板垣とプロデビュー戦で戦い勝利しています。

しかし、牧野の偶発的なエルボーとバッティングに対しメディアから「マグレ」「反則で勝った」とケチをつけられたことで、その後の試合で反則スレスレで戦うファイトスタイルが定着していきました。

牧野は単行本61巻で再び登場し、新人王戦で勝ち上がってきた板垣と再戦することになります。

板垣は間柴の所属する東邦ジムへ出稽古へ行き、フリッカーをよける練習を連日繰り返していました。初めの頃は打たれ続けボロ雑巾のようになっていましたが、徐々に軌道を見切れるようになった板垣は、万全の状態で試合に臨みます。

試合が始まると、牧野のフリッカーに最初は困惑した様子の板垣でしたが、すべてのパンチをパーリングで防ぎ、客席の間柴は「同じことをオレもやられた」とコメントしています。

結局、板垣はほとんど牧野に触られることもなく、第二ラウンドKO勝利を収めました。

病院で知り合ったあつしともう一度頑張る約束をした牧野は、この試合で敗れて以降、現在まで一度も登場していません。

【第9位】山田直道(ハンマーナオ)単行本13巻・38巻

山田直道は、単行本13巻で鴨川ジムに入門してきたキャラで、一歩にとっては初の後輩でした。

山田は親の転勤で青森へ引っ越すことになり、鴨川ジムを去ることになりますが、八戸拳闘会に入門し、ボクシングを続けていました。

そして、単行本38巻で一歩と対戦する際に再び登場した山田直道は、ハンマーナオというリングネームでプロデビューし、今度は挑戦者として日本フェザー級王者幕の内一歩の前に現れることになります。

ハンマーナオは、J・ウエルター級でデビューし2戦、次にライト級で3戦、J・ライト級で3戦をこなし、ここまで全勝で勝ち上がっています。

戦績だけを見れば立派ですが、その内容はつねに格上と戦う「かませ犬」としてリングに上がり続け、日本タイトルまで這い上がってきた苦労があったのです。

計量日に顔を合わせたハンマーナオは、握手をしようとする一歩に背を向け「先輩にはボクシングのイロハを教えてもらえ、ベルトまでもらえることに感謝している」と挑発するコメントを残しています。

試合前に会いに来た青木村に対しても、挑発するような言動を繰り返すハンマーナオは、完全に悪役キャラになったように思われました。

しかし、本当は強くなった自分を先輩へ報告したい気持ちでいたハンマーナオは、控室で一歩の強打に恐怖を感じパニックになってしまいます。

自分のすべてを伝えきったら、この試合の結果がどうあれ引退する決意を話すハンマーナオは、ついにタイトルマッチのリングへ向かいます。

試合が始まると、一歩は試合を早く終わらせたいがあまり、悲痛な表情で殴り続け二度もダウンを奪いますが、早く倒そうとアセリすぎてしまい、ほとんど手打ちのパンチになっていました。

ハンマーナオは、続く第二ラウンドでもボディを狙い、パンチを空振りしたと見せかけて戻り際にガードの内側から手をこじ入れて開ける高等技術によって、徐々にペースを掴みます。

しかし、主導権を握られた一歩はオープンガードで迎え撃ち、激しい打ち合いとなりますが、最後に放った一歩のリバーブローによって一撃で試合をひっくり返しました。

このダウンから立ち上がりますが、一歩のラッシュによってキャンパスに叩きつけられたハンマーナオは、レフェリーによって試合終了の合図が告げられ、山田の初のタイトルマッチが終わりました。

【第8位】茂田晃

単行本26巻で初登場した茂田は、自信をつけるために一歩へスパーを申し込みに来た新日本ジム所属の日本ランカーです。

一歩に対しては行儀の良い印象でしたが、千堂とのタイトルマッチでは敵地開催ながらふてぶてしい態度を取り続けています。

試合が始まると、サウスポーの茂田は右リードブローで主導権を掴み、千堂のスマッシュに対して拳の下を叩いて軌道を変える高等技術を魅せます。

セコンドに戻ると、「千堂も幕の内も、パンチ力があるだけのボクサーだ」とバカにしたような態度を取り続け、第二ラウンドが始まると余裕の表情で千堂の強打をよけ続けます。

アゴにフックをもらいよろけた千堂はクリンチでしのぎ、このときに「こんなもんですか?」と挑発した茂田に対し、千堂は怒りと悔しさで顔をゆがませます。

セコンドに戻った茂田は、元気のなくなった会場を見て不敵な笑みを浮かべ、第三ラウンドへ向かいます。

クリンチしたところで「王者も幕の内も、日本の頂点なんてたいしたコトはない」とさらに挑発し、右で仕留めようとした矢先、鍛え上げたダッシュ力で一瞬で距離を詰めた千堂の強打をモロにもらってしまいます。

ダウンから立ち上がった茂田は、秘密兵器のライトクロスを狙っていきますが、またも驚異のダッシュ力で先にパンチを当てた千堂は、怒涛のラッシュで殴り続けました。

セコンドのタオルが遅れたばかりに千堂の強打によって壊されてしまった茂田は、この敗戦以降は一度も登場していません。

【第7位】アンダーソン軍曹

単行本45巻の戦後編で登場したアンダーソン軍曹は、元世界ウエルター級5位の実力ある世界ランカーでした。

親善試合などと称して対格差のある浜団吉を血祭りにあげ、洋服やお菓子を投げて群がる様子の日本人をあざ笑うように見ていたシーンはまさに悪役そのものでしたよね。

その夜、ユキを追い掛け回していたアンダーソンと再び出会い、この国にいる間の退屈を埋める方法は「男を殴り、女は抱く」等と言い放ち、怒った猫田と鴨川は路上で対決することになります。

しかし、対格差に加えて拳闘とボクシングとの技術の差を見せつけられ、二人はボロボロにやられてしまいます。

ちなみに、このときに鴨川はミゲルと出会っており、鷹村がJ・ミドル級世界王者ブライアン・ホークと対戦した際にトレーナーとして再会しています。

このとき助けたユキと鴨川、猫田の三人は共同生活をすることになりました。

一か月が経った頃、猫田は徐々に試合で距離感が狂い始め、日常生活でも湯呑を落としたり頭痛がしたりとパンチドランカー症状を自覚し始めます。

確実に少しずつ神経が削られていくような感覚に苦しむ猫田は、現役最後の試合としてアンダーソンと勝負をする決意を固めました。

控室でバンテージを巻き、集中を高めた猫田は奇跡的に震えの症状が収まり、試合が始まると圧倒的なスピード差でアンダーソンを翻弄し続けます。

怒涛のラッシュで追い詰める猫田。

しかし、対格差によってなかなかダウンを奪えず、トドメを刺しにいった矢先、アンダーソンは後頭部を叩き脊髄に直接ダメージを与える最悪の反則打、「ラビットパンチ」によってダウンを奪います。

セコンドで試合を棄権するよう叫ぶ鴨川を見た猫田は、自分との試合でパンチドランカーとなった事実を知られまいと立ち上がりますが、棒立ちで打たれ続けた猫田を鴨川が救出し、試合は終了しました。

ここから鴨川によるアンダーソンへのリベンジが始まりますが、その様子はこちらの動画にて解説しておりますので、ぜひご視聴ください。

概要欄にリンクを貼っておきます。

【第6位】伊賀忍

単行本100巻で登場した伊賀忍は、宿敵バロン・栗田が手掛けた日本ライト級ランカーです。

バロンは79巻で初登場し、突然鴨川ジムへ訪れると一歩たちをしごき上げ、「沈没しかけている鴨川丸よりバロン号に乗れ」などと一歩とトレーナー契約を結ぼうとします。

しかし、ミット打ちで実力を試そうということになり、一歩のリバーブローをまともにもらって退散したバロンは、鴨川メンバーに復讐を誓い去っていきました。

そして、バロンは伊賀に目をつけてA級トーナメントに出場させ、同じくライト級の青木と対戦することになります。

引退を口にしようとした木村を見た青木は気合十分にリングへ上がりますが、開始からわずか18秒でわけも分からずダウンさせられてしまいます。

ダウンから立ち上がった青木はいつもの変則フットワークで翻弄しようとしますが、絶妙なポジショニングと目線や拳で相手をけん制・誘導し、一方的に殴り続ける伊賀。

第一ラウンドが終わり、セコンドへ帰った伊賀にバロンは「時間をかけてじっくりなぶれ、痛めつけろ」「恐怖を刻み込み、最終的には壊してしまえ」等とボクシングのトレーナーとは思えない指示を出します。

サンドバック状態のままなぶられ続ける青木を心配し、客席で泣き叫ぶトミ子に対し「さっきからあのブスがうるさい」と伊賀は言葉による暴力をも振るいます。

その気になればすぐにでも倒せるのに、動きをコントロールしながら痛めつける伊賀に対し、セコンドの篠田も怒りをあらわにしますが、鴨川会長の「タオルを投げろ!」の一言で試合の幕が閉じました。

伊賀は、続く単行本115巻で日本ライト級王者王島を破り、チャンピオンとなります。

そして単行本125巻では、東洋太平洋ライト級王者となった間柴に挑戦し、木村のドラゴンフィッシュやエルボー、バッティングといった手で反則を誘発しようとしますが、ボコボコにされて惨敗しました。

ただし、間柴と伊賀の試合はベルトを賭けた統一戦ではなく、東洋太平洋の防衛戦だったので、伊賀は現在も日本ライト級王者のままであり、青木の目指すライバルであることに間違いありません。

青木の現在やモデルとなったボクサー、必殺技や感動エピソードが詰まった動画をこちらにアップしております。

概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご視聴ください。

【第5位】小島寿人

単行本95巻で登場した小島は、2階級上のライト級からフェザーへ転向してきたボクサーです。

もともと一歩の大ファンだったハズの小島は、タイトルマッチで浮足立つことがないよう試合前から挑発するような言動を繰り返していました。

千堂や沢村、島袋といった一歩の過去の対戦相手を能無しと罵り、雑誌のインタビュー記事でも「ダメな挑戦者を何人倒そうが自慢にならない」「ヤツは張りぼての王者だ」などとビッグマウスを連発します。

極めつけは、「指導者が悪い」と鴨川会長を卑下する発言をされたことで、一歩の怒りは頂点に達し、ブチギレ状態で試合当日を迎えます。

鷹村との会話で「試合が終わったら祝勝会をしましょう」「すぐに終わらせます」といった、これまでの一歩からは想像もつかないような言葉が飛び出し、試合開始のゴングを待ちます。

リングに上がると、怒り心頭の一歩は鴨川会長の言葉も耳に入らず、コーナーポストを小さく叩きながらその時を待っていました。

ゴングが鳴ると、いつものピーカブースタイルではなく、スタンスを広く取り、極限まで力をため込んで渾身の一撃を狙う一歩は、徐々に体を左右に動かします。

小島の元へ一直線にダッシュすると、懐へ呼び込まれた一歩は左のカウンターをモロにもらい倒れそうになりますが、なんと片足だけで持ち直し、反撃態勢をとります。

「幕の内は単発KOが少ない」と踏んでいた小島は耐えて仕切りなおそうとしますが、一歩が初めて放つ100%フルスウィングを真正面からもらい、一回転ダウンしてしまいます。

小島はこの一発で失神してしまい、レフェリーは両手を交差。一歩の一ラウンドKO勝利が決まりました。

なお、今回のシーンのように一撃で相手をノックダウンさせる名シーンを集めた動画をアップしております。

概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。

【第4位】沢村竜平

沢村竜平は、単行本51巻で初登場し、一歩のデンプシーロールに対し「無様な技」と罵り、千堂に「実力は本物」と言わしめた天才カウンターパンチャーです。

沢村はプロデビュー前からチンピラと暴力事件を何度も起こしている札付きのワルで、その凶悪さはリング内にとどまらず、色々な場所でたくさんの人を傷つけています。

これまでの戦績も11戦9勝2敗4KOとなっていますが、2敗したのはどちらも反則負けによるもので、KOが少ないのは相手をいたぶることを優先する沢村ならではの結果でした。

一歩がかつて苦戦した島袋とも対戦しており、ダウンを二度も奪った上にいつでも倒せるほどの実力差を見せつけています。

自力で勝る相手にも平然と反則をする沢村の行為に怒りを覚えた一歩は、次の防衛戦の相手として了承することになりました。

沢村がカウンターを好む理由として、相手の肉の感触がズシリと伝わってくることで「人を殴ってる実感が沸く」からとステーキをフォークで何度も刺しながら語るシーンでは、間柴を超える狂気を感じますよね。

デンプシーロール対策として横を向いたままスパーをする沢村は、何人もの選手を壊してしまったことが近隣にウワサで広がってしまい、減量によるストレスも加わってますます荒れていってしまいます。

減量のピークに達した頃、以前モメたチンピラにケンカを売られた沢村は全員を血まみれ状態にし、ノドの渇きを潤すために落ちていたナイフで肉を切り裂き、もっと血を流そうとしたシーンもありました。

ここまでくるともはや、人間ではないですよね…。

計量日当日、一歩はリラックスをするため久美との待ち合わせ場所へ向かいますが、間柴(兄)も一緒に待ち構えており、沈んだ顔で歩きます。

すると、そこへ沢村が突然現れ、「オレのバイクに触るな」といきなり久美へパンチを放ち、一歩がギリギリでガードする一幕がありました。

ちなみに、この事件がきっかけで間柴と沢村の因縁の対決が実現することになります。

大切な久美の顔を傷つけた沢村への怒りが収まらないまま、一歩は試合当日を迎えることになりました。

試合当日。リングに上がると試合が始まる前に襲い掛かろうとする沢村に対し、臨戦態勢をとる一歩はゴングを待ちます。

試合が始まると、剛腕幕の内一歩ならではのラッシュで沢村は防戦一方となりますが、なんと足を引っかけて転倒させた上に立ち上がる前にパンチを浴びせ、早くも減点されてしまいます。

当然、会場中からブーイングの嵐がおきますが、両耳を塞ぐパフォーマンスでさらに険悪な雰囲気となっていきました。

第一ラウンドは一歩のペースのまま試合が進み、続く第二ラウンドでは一歩の踏み込みスピードを見誤った沢村はカウンターを失敗し、人生で初のダウンを奪われます。

初のピンチを迎えた沢村は、突然ガードを開くとクリンチをしながら足をかけて倒れこみ、なんと自分のグロープのテーピングをはぎ取って休む時間を稼ぎます。

試合中版では一歩のデンプシーロールにカウンターを合わせ、筋肉が弛緩しているかを確かめた沢村は、第五ラウンドから一歩をいたぶることに快感を覚えます。

鮮血が飛び散り、舌なめずりをしながら悪魔のような表情で一歩を眺める沢村の様子に会場中が息を飲みます。

続く第六ランドでは、再びデンプシーにカウンターを合わせ、狂気をむき出しにしながら一歩を殴り続ける展開に、レフェリーも試合を止めるべきか判断を迷い始めていました。

一向に勝負を諦めない一歩に対し徐々に苛立ち始めた沢村は、なんと一歩の背中にエルボーを落としまたしてもリング上に険悪なムードが漂います。

もう一度デンプシーの振り子運動を始めた一歩に対し、渾身の右で息の根を止めようとした沢村は、突然動きを止めた一歩に対応できず、逆にカウンターをもらってしまいます。

第七ラウンドに入ると、いつも相手をいたぶることしか考えてこなかった沢村と、常にピンチを想定して修練を積んできた一歩との差が出始め、徐々に形勢が逆転します。

またも足をかけて転ばそうとする沢村ですが、集中している一歩はこれをよけて渾身の右を入れていきます。

最後のチカラを振り絞り、ストップ&ゴーの新型デンプシーを発動した一歩はようやく沢村を捉え、いつもの必勝パターンで殴り倒し、見事にKO勝利を収めました。

【第3位】マルコム・ゲドー

単行本80巻で登場したゲドーは、仙台の塚原ジム所属の福井選手との試合で八百長騒動を起こしたク〇キャラです。

ゲドーの八百長により、福井選手は一度は引退を決意していることから、すべてのプロボクサーにとって諸悪の根源と言えるでしょう。

福井は、引退前の思い出作りとして鴨川ジムを訪れ、一歩とのスパーで失神KOされてしまい、鴨川会長に「ヘタレの育てたボクサーなどその程度だ」と卑下されてしまいます。

福井は、ゲドーとの試合で「勝ち名乗りを受けた時、ヘドが出るほど気持ち悪かった」と語っており、八百長により受けた心の傷を一歩に明かしました。

八木との試合交渉では「幕の内一歩など知らん」「ギャラはいくら払うんだ」と終始お金の話ばかりする態度に鴨川会長の怒りは頂点に達します。

「ウィナーテイクスオール(勝者の総取り)」で勝負を提案する鴨川会長に対し、ゲドー陣営は二つ返事でOKしました。

計量日になると、リミットオーバーとなったゲドーは再計量でパスしたら3万円上乗せするよう交渉を始めますが、鴨川会長に服をすべて脱ぐよう言われるとリミットギリギリでパスします。

鴨川会長は、もともとのファイトマネー200万円に加えてさらに50万を上乗せし、さらに八百長を交渉しようとするゲドーに対し一歩もプラス50万円を上乗せすることになり、計300万円の大勝負となりました。

試合当日、リング上で顔を合わせるとさらに50万円上乗せで八百長交渉を始めるゲドーに対し、一歩は黙って睨みつけ、鴨川会長が怒鳴りつけると、早くも険悪なムードが漂います。

試合が始まると、序盤はダウンも奪い一歩のペースになりますが、ヒモを緩めたグローブで放つジャブと懐に呼び込んで放つ右のアッパーに翻弄され、徐々にゲドーが押し返します。

一歩は第六ラウンドまで一方的に打たれ続けますが、客席の青木がゲドーの伸びるパンチの謎をようやく解明し、板垣の伝令により鴨川会長へ伝わりました。

セコンドでは、会長から一歩へ「首に力を入れて戦う」「ゲドーを時間ごと止める」という2つの指示が出され、ここから逆転劇が始まります。

最期には竜巻のような怒涛のラッシュで一歩に殴られ続けたゲドーは、トドメのアッパーを喰らい逆転KO負けとなりました。

【第2位】間柴了

間柴了は、最近こそ人気も出てきて善人キャラのように描写されていますが、初登場時は明らかに悪役キャラでした。

十代の頃に両親を事故で亡くして以来、親せき中をたらい回しにされ、親の遺産や借金の取り立ての対応に追われ、世の中すべての人間を憎み、荒んでいった間柴の過去が最近になって明らかとなっています。

保護司の紹介によってたまたまボクシングに出会い、世界王者を目指すことを決意した間柴。初期の頃はロングレンジからフリッカーで相手をいたぶる様に殴り続ける様子から、「死神」というリングネームがついたほどです。

単行本9巻、東日本準決勝で対戦した宮田に圧倒的なボクシング技術の差を見せつけられた間柴は、負けたくない一心から足を踏む反則によって逆転勝ちを収め、この行為によって現在までスレ違いを続けた一歩と宮田の対決を邪魔した最初の人物でもあります。

久美いわく、一歩に叩きのめされたことで以前よりは人の心を取り戻したとされる間柴。久美と一歩が少しずつ想いを寄せ合う中で、デートの邪魔をしたり兄弟そろって一歩の試合観戦をする等(単行本70巻・103巻)、少しずつ一歩との接点が生まれるようになります。

一歩や久美と触れ合いながら徐々に真人間になっていくと思われた間柴。しかし、木村とのタイトルマッチで予想外の苦戦を強いられたことで、もう一度過去の自分の強さを取り戻すため、そして溢れる殺意を体中にまとう自分を作り出すために沢村竜平との対戦を決断します。

また、沢村との対戦を熱望した理由として、一歩との試合前日に久美の顔に傷をつけた恨みを晴らす目的もありました。

試合前日の計量日、間柴と沢村は一度も目を合わすことなく、緊張感が高まる中、「後楽園ホールは幕の内に病院送りにされた場所だ」「一秒でも長くいたくない、ベルトを獲って帰らせてもらう」とコメントする沢村に対し、「病院送りなどぬるすぎる、オレはキサマを墓場に送ってやる」と断固死刑執行の決意を言葉にします。

試合当日、両者リングインするやいきなり中央でにらみ合い、その恐ろしいほどの存在感に会場すべてが飲まれてしまいます。

試合が始まると、間柴がいつものヒットマンスタイルから振り子のリズムを刻み、沢村はそのリズムに合わせる様にバレットを連射する準備を始めます。

互いに力量を計り合うようなパンチの応酬が始まり、沢村は間柴のフリッカーを苦にせず何度も懐に飛び込み、インファイトを仕掛けます。

懐に入った沢村に対し、殺すつもりで振り下ろした間柴のチョッピングライトは皮一枚でかわされ、恐ろしいほどの高等技術の応酬に会場中が息をのみ、目を奪われる展開が続きます。

第一ラウンドが終了し、予想に反してのクリーンファイトが繰り広げられる試合展開に会場中が大盛り上がりとなりますが、間柴と沢村はどちらも何かを考えているような表情を浮かべていました。

第二ラウンドも引き続き、互いにオープニングヒットが奪えず、主導権が握れないほど実力が拮抗する両雄はどちらも譲らず、試合の行方を見守る両陣営のセコンドは顔を曇らせます。

続く第三ラウンド、ハイクオリティな技術の応酬に会場中が唸る中、最初にクリーンヒットを奪ったのは沢村でした。

しかし、それはボクシングのパンチではなく、バックナックルで間柴の頬を殴る反則行為。これに呼応した間柴もレフェリーが厳重注意をしている最中に右でやり返します。

「最初からポイントで白黒つけようとは思っていない」

そう言い放ち沢村を睨みつける間柴は、仕切り直そうとするレフェリーの言葉を遮るように沢村を殴りつけ、これを皮切りにエルボーやバッティングが入り混じる激しい乱打戦が始まります。

ハイクオリティなボクシングから一転、ラフファイトへと移行した両者。ケンカなら有利だと考えていた両陣営ですが、ここでも互角の戦いを繰り広げます。

打ち合いの最中、沢村の貫通力があり人を殺せる威力のある拳を受けた間柴は、その拳を妹に向けたことへの怒りが増幅し、ライトクロスでこの試合初のダウンを奪うことに成功します。

一見、ハデに倒れたように見えた沢村ですが、インパクトの瞬間に自分から後方へ飛びダメージを逃がしていました。

立ち上がってきた沢村に対し、再びヒットマンスタイルで死刑執行を始める間柴。

長い距離から早い左を連射する、間柴の必勝パターンが始まったように見えましたが、客席の板垣はアツくなって振り子のリズムが単調になっていることにいち早く気づきます。

間柴の左にライトクロスを合わせた沢村は、なんとヒザ蹴りで追い打ちをかけ、間柴は血しぶきを上げて大の字で倒れてしまいます。

間柴陣営は猛抗議をしますが、故意ではなく偶発的な事故と判断されたためか、レフェリーのカウントが始まってしまいます。

カウント8で立ち上がった間柴ですが、明らかに意識がなく、続く第四ラウンドに入ると先ほどカウンターをもらったフリッカーを狙いにいきます。

またしても沢村のカウンターをもらい、膝から崩れ落ちる間柴。しかしなんと、間柴はカウントの前に立ち上がってしまいます。

レフェリーを無視して殴り合いを再開する両者。しかし、間柴のパンチにはチカラがなく、またしてもカウンターで2度目のダウンを奪われてしまいます。

いたぶる前に倒れる間柴にイラついた沢村は、なんとレフェリーの目の前でサッカーボールキックをしてしまい、ダウンをとっておきながら減点されることになります。

この暴挙に対し会場中から大ブーイングが起こりますが、舌なめずりをしながら間柴を見下ろす沢村。

グローブの感触と違う痛みによって意識が戻った間柴は立ち上がりますが、今までのダメージを自覚し身体が言うことをきいてくれません。

沢村のラッシュが始まり、間柴はロープを背に動けず、防戦一方のままガードを固めしのごうとします。しかし、ガードの隙間からパンチをもらい続ける間柴は、なりふり構わずクリンチで何とか逃げ切ります。

セコンドに戻った間柴は、意識を失っていた間に沢村が頭を蹴ったことを聞かされ、怒りに打ち震える表情を浮かべます。

第五ラウンドになると、反則の目立つ沢村に対し、会場からは怒涛の間柴コールが鳴り響き、完全に正義と悪の図式となりました。

大声援に背中を押された間柴は、なんとダメージ回復はせず瀕死の体にムチを入れて前へ出ますが、またも沢村のカウンターをもらってしまいます。

クリンチでダウンを拒否し、そのままもつれ合って倒れた際にエルボーを狙う間柴。これをよけて安心する沢村の顔面に頭突きを叩きこみます。

立ち上がった沢村に再びフリッカーを連射する間柴。これまでとうって変わり、ことごとく沢村の顔面を跳ね上げていきます。

バッティングにより左眼が腫れあがり、距離感が奪われた沢村はガードを固めて突っ込んでいきますが、チョッピングライトを叩きつけた間柴。

雄たけびをあげ、頭突きした場所が角のように腫れあがった間柴の悪魔のような様相に会場中は凍りつき、いつの間にか間柴コールは消え去っていました。

コーナーポストで見下ろす間柴に対し、怒りの表情を浮かべて立ち上がる沢村。一気に形勢は逆転し、圧倒的に間柴が有利と誰もが思いました。

しかし、沢村はミドルレンジで足を止めると、間柴の渾身の強打に対し相打ちを狙う作戦を敢行します。

互いのパンチの炸裂音と共に血しぶきが宙を舞い、両者の意地と執念が交錯する中、第五ラウンド終了のゴングが鳴ります。

迎えた第六ラウンド、再び相打ち合戦が始まり、鈍い音が会場に響き渡り、両者の首がねじ曲がります。

リーチで勝る間柴の拳が先に届き、徐々に均衡が崩れ始めた最中、間柴のロングアッパーをもらった沢村は血しぶきを上げロープまで吹き飛びます。

ここで、間柴はかつて身体に棲んでいた悪魔を呼び起こし、充満する殺意を身にまとわせトドメを刺しに走ります。

グロッキー状態の沢村に死刑執行を下す間柴。倒れることを許さず、ロープ際で殴り続ける間柴に対し、なんと沢村は少しずつリング中央へ押し戻す執念を魅せます。

この勇敢な二人の戦いに、会場中は再び両者のコールと共に地鳴りのような足踏みと大歓声に包まれました。

相打ちのパンチに力がなく、ここで前に出た間柴のラッシュが始まり、沢村はガードを固めてチャンスを待ちます。

ショートアッパーをもらい崩れ落ちる沢村にトドメの一撃を狙う間柴。しかし、この瞬間を狙っていた沢村のカウンターがアゴに入り、間柴はダウンします。

しかし、レフェリーがカウントを取ろうとすると限界を迎えた沢村も倒れてしまい、ダブルノックダウンとなります。

両者に対して同時にカウントが入り、間柴は怒りに震えた表情で立ち上がります。

続いて沢村も立ち上がり、レフェリーはファイティングポーズをとり前に3歩ずつ歩くよう指示します。

先に構える間柴に対し、ゆっくりと腕を上げる沢村に対し、続行か試合終了かを迷うレフェリー。会場中から試合再開を求めるコールが飛び交い、間柴は「また雑音が聞こえ始めた」と再び殺意を増幅させます。

沢村がファイティングポーズをとり、レフェリーが試合続行を判断した次の瞬間、間柴は突然殴りかかりレフェリーの制止を振り切り痛め続けます。

沢村は場外へ叩き出され、レフェリーは反則負けを宣告すると共に、試合終了のゴングが打ち鳴らされました。

この後、間柴は一年間の謹慎処分を受け、復帰戦で東洋太平洋ライト級タイトルマッチに挑戦し、見事チャンピオンになっています。

そして、現在の間柴はライト級世界ランク一位となり、世界王者マーカス・ロザリオとの一戦を控えた大注目のタイミングです。

間柴の現在やKOシーン、特徴や必殺技についての考察はこちらの動画にて行っています。

概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご視聴ください。

【第1位】ブライアン・ホーク

単行本41巻で登場したブライアン・ホークは、女性連れでニヤつきながら鷹村の試合観戦をしていました。

自分が苦戦している様子を見て嘲笑っていると感じた鷹村は、それまで劣勢だった試合を相打ち合戦により形勢逆転し、ホークの目の前でリングアウト勝ちを収めます。

試合後、鷹村の控室を訪れたホークは、来日した目的は「大好物である日本の女を食べにきた」と平然と公言し、高笑いしながら握手を求めてきました。

この態度にキレた鷹村が殴りかかりますが、青木村と一歩に押さえつけられて一度は止まりました。

しかし、鷹村はなんと3人ひきずりながら飛びかかり、素手で殴りかかります。

ホークは鷹村の拳を受け止め、「コレは単なる握手だ」と言って立ち去りました。

鷹村は、ふざけた態度を取り続けるホークに対し怒りを募らせていきます。

翌日、鴨川ジムでは昨日の鷹村のリングアウト勝ちについて盛り上がっていると、ホークの試合映像を持ってきた藤井から「リングアウト勝ちなら3回ほどホークもやっている」と聞かされます。

命がけの減量に取り組む鷹村に対し、ホークは一週間前に金髪美女引き連れて「大好物を食べにきた」等と変わらずふざけた態度を取り続けていました。

公開スパーリングではまったくやる気を見せず、偵察に来ていた鴨川陣営も「時間の無駄」だと帰ろうとすると、女性が到着したとたんあっという間に血だるまにしました。

ほぼ練習もせず、減量苦もないホークに対し、鴨川ジムではまだ体重が落ち切らない鷹村がヨロヨロの状態でスパーをしていました。

試合前日の計量日に再び現れたホークは、鷹村が命懸けで作ってきた身体を「ミイラみたいだ」「みすぼらしい体」等と失礼な発言を繰り返し、険悪なムードを引きずったまま記者会見がスタートします。

会見が終了し、写真撮影が始まるとホークは鷹村のアゴを跳ね上げ、鴨川メンバーはとっさに鷹村を抑え込みますが、ついに我慢の限界を超えた会長がホークへ殴りかかりました。

しかし、平手打ちされた会長は口から血を流し、鷹村は世界戦のために手を出さずこらえます。

この様子を見たホークは鷹村を「腰抜け」だと蔑み、続いて「この国の女を差し出せ」「オレの遺伝子をくれてやる」等と記者団へ叫び、国辱モノの記者会見が終了しました。

試合が始まると、ホークはボクシングの型にはない自由奔放なパンチでペースを掴み、得意の上体反らしで打ち合いを制します。

試合が始まってたった3分間で鷹村の顔面は鮮血に染まっており、当時の鷹村にとって間違いなく歴代最強の敵だったと言えるでしょう。

第五ラウンドまでは全戦力をもって集中砲火していった鷹村が優勢でしたが、減量苦によるスタミナ切れによってホークのターンとなります。

第六ラウンドでホークは3度目のダウンを奪い、絶頂感に達するまでひたすらなぶり続けますが、ギリギリで踏みとどまる鷹村に対しイラ立ちはじめ、セコンドのミゲルに対し「殺人許可証を使わせてもらう」とハッキリ殺意を表に出しました。

殺すつもりで入れたテンプルによって鷹村が本気でキレてしまい、勝利を確信していたホークはここからボコボコに殴られ続けます。

撲殺するための急所へ正確にパンチを入れてくる鷹村に対し、人生初めての恐怖を覚えたホーク。

この後は何をしてもすべて鷹村のパンチで返され、最後に魅せた上体反らしからのパンチをも初見でカウンターで返されてしまい、ホークはリングに叩きつけられました。

最期には「気分良く王様のイスに座っていたのに、なんで邪魔するんだ」等と悪役とは思えない、子供のような捨てセリフを吐き、鷹村の右ストレートにより敗れてしまいます。

「はじめの一歩」は今や138巻まで発売されている長期連載マンガですが、ホークほどの凶悪キャラが転落していったケースは極めて稀ですよね。

今回は、登場してから何十年たってもファンから愛されているブライアン・ホークをランキング一位に選出してみました。

それでは、今回はこの辺で終わりたいと思います。

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